ニュース
三菱重工、完全NC化の7軸で歯車を加工するギヤシェーパを発売:FAニュース
逃し動作機構を日本で初めてNC化し、さらにヘリカルギヤ加工時のねじれ運動も世界で初めてNC化した。多様で高精度な歯切り加工が簡単・自在にできる。
三菱重工業は2013年9月12日、7軸を完全NC化したギヤシェーパ(歯車工作機械)「ST40A」を発売した。
切削工具と加工対象物の干渉を防ぐ逃し動作機構を、国内で初めて完全NC化した。切削工具と加工対象物の動き、切削条件などを数値で入力して加工を自動制御できる。さらに、ヘリカルギヤ(はすば歯車)加工時のねじれ運動をNC化したのは世界初だという。7軸を完全NC化したことにより、ヘリカルギヤや2段ヘリカルギヤ、歯筋中央部を膨らませるクラウニング加工、歯筋方向に傾斜を付けるテーパー加工など、多様で高精度な歯切り加工が簡単・自在に行えるようになった。
付加価値の高い各種歯車加工のニーズが高まっていることを受けて開発された製品。自動車や建設機械の変速機の多段化や歯車機構の変化、小型旅客機の量産などのため、さまざまな歯車を大量生産するニーズに応えるとしている。
関連記事
- 三菱重工業、磁気軸受採用で潤滑油保守フリーのターボ冷凍機を発売
ターボ冷凍機の圧縮機に磁気軸受機構を採用し、潤滑油とオイルフィルター交換を不要にして保守コストを大幅に低減した。 - 三菱重工、機能安全規格「IEC 61508:2010」準拠の制御システム「DIASYS Netmation 4S」発表
三菱重工業が、機能安全の国際規格「IEC 61508:2010(SIL3)」に準拠した制御システム「DIASYS Netmation 4S」を開発。発電所向け制御システムでIEC 61508:2010の認証取得は世界初だという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.