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「Solid Edge ST6」はシートメタルやサーフェス機能を中心に改善シーメンスPLMソフトウェアの新製品

シーメンスPLMソフトウェアの日本法人は、米国で先行発表があった同社3次元CAD「Solid Edge ST6」の新機能について明かした。モデリング機能のさらなる改善とともに、シートメタルやサーフェス機能を強化した。

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 シーメンスPLMソフトウェアの日本法人は2013年7月19日、「Solid Edge ST6」および「Solid Edge Mobile Viewer」「Solid Edge for SharePoint(Solid Edge SP)」の新機能について明かした。これらの製品は、米国オハイオ州で開催された同社プライベートイベント「Solid Edge University 2013」の会期中(2013年6月24〜27日:現地時間)である2013年6月25日(現地時間)に先行発表された。

 Solid Edge ST6については、1300件以上のユーザー要望を反映。モデリング機能「シンクロナステクノロジ」の細やかな使い勝手の向上をかなえるとともに、「サーフェス」「板金(以下、シートメタル)」作成などを強化した。大規模アセンブリ表示も向上させた。

 サーフェス機能については、インポートされた複雑なサーフェス面に微小な段差が生じた際に、自動的に面をスムーズにする機能を追加した。また、曲面やサーフェス境界の曲率編集が直感的に行える「3D連続性コントロールハンドル」、サーフェス系CADでよく見られる「断面曲率のコーム(串状)表示」など新機能も追加した。


Solid Edge ST6のサーフェス機能

 同社のテストによれば、Solid Edge ST6によるサーフェス作成作業は旧バージョン(ST5)と比べ4倍速くなったという(以下の動画)。

 米ダッソー・システムズ・ソリッドワークスの3次元CAD「SolidWorks」のネイティブデータのコンフィギュレーション(材料や穴の特性、部品の置き換えなど、部品データが持つ設計情報)をインポートデータとして取り込めるようにした。

 シートメタルの機能については、「ダイ」の機能を追加。旧バージョンでは、複雑な絞りを加えた形状は、シートメタル機能だけで完結できないことがよくあった。ST6ではダイの型になる形状を読み込んで、ダイの機能を使えば、絞り形状が自動作成できる。


シートメタルの機能で絞りを入れる

 均等な肉厚で作った箱上の形状をシートメタルとして自動認識する機能も追加した。これも同社テストによる結果だが、今回のシートメタル機能の改善により、旧バージョンと比べ作業は5倍速くなったという。

 アセンブリのパーツ表示簡略化機能は、旧バージョンでは表面上の簡略化表示のみだったのを、今回は形状そのものにも適用した。大規模アセンブリ表示については、最大100万点までのパーツを表示できるパフォーマンスを実現した。

 解析関連では、応力解析と連携する「最適化設計」の機能を追加。部品に掛かる最適な応力に対する、部品寸法や板厚、質量などのパラメータを探索できる。解析結果はグラフ化可能だ。


最適化設計

 製図機能(ドラフティング)については、3次元モデルを2次元図面へ読み込む際、あらかじめ寸法をきれいに整列して配置できるという。取り込んだ寸法データの大部分が製図で生かせるようになった。


ドラフティング機能における寸法自動整列

 PDMのSolid Edge SPは同シリーズの新製品で、マイクロソフトのコラボレーションソフトウェア「Microsoft SharePoint」を基盤としている。PLMではオーバースペックだと感じるユーザーに向けた製品だ。Solid EdgeのCADデータと関連する設計データを併せて管理・検索でき、製品構成を放射状の樹形図で表示可能だ。


Solid Edge SPにおける製品構成の表示

 Solid Edgeファミリー製品のモバイルビュワー Solid Edge Mobile Viewerは、新バージョンでAndroidに対応した。


今回、Solid Edge St6について説明してくださったシーメンスPLMソフトウェアのマーケティング本部 榑谷悦朗氏、Velocity 営業本部本部長 森田勉氏

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