SysML対応のシステム設計ツール「astah* SysML 1.0」発売、チェンジビジョン:マインドマップも標準搭載
チェンジビジョンは、自動車や航空/宇宙分野、通信分野などで採用が進むシステムモデリング言語「SysML」をサポートした、システム設計ツール「astah* SysML 1.0」の販売を開始した。
チェンジビジョンは2013年6月28日、自動車や航空/宇宙分野、通信分野などで採用が進むシステムモデリング言語「SysML(OMG Systems Modeling Language)」をサポートした、システム設計ツール「astah* SysML 1.0」の販売を開始した。
提供形式は、12カ月間の動作とサポートを保証した「タイムドライセンス」で、1ライセンス当たり3万7500円(税込)。2013年末まで実施中の半額キャンペーンを利用すれば1万7850円(税込)で入手できる。なお、初回起動後は、20日間の無償評価利用が可能で、270日分の評価延長もできるという。
同製品では、SysMLで定義されている全てのダイアグラムに加え、要求収集に役立つマインドマップを標準サポート。要求をマインドマップで推敲(すいこう)し、それをSysMLの要求などに変換することで、設計者の思考をよりスムーズにモデルへと落とし込むことができる。また、astah*シリーズで定評のある“使いやすさ”を継承しており、作業ナビゲーションや細やかな整列支援といった機能などにより、ストレスなく短時間でモデルを記述することが可能だという。
サポートしているダイアグラムは、「要求図」「要求テーブル」「内部ブロック図」「ブロック定義図」「パラメトリック図」「ユースケース図」「ステートマシン図」「アクティビティ図」「シーケンス図」「マインドマップ」である。これらは、JPEG、PNG、EMF、SVG形式で出力することが可能だ。
複雑になりがちなモデリングツールだが、同製品は必要な機能をシンプルに集約し、軽量で導入しやすい点が特徴。「その場で使える直感的なGUIによって、ツール初心者でも各図をきれいにスイスイ描ける」(同社)という。機械設計、電気・電子設計、ソフトウェア設計のような、異なる分野の技術者間のコミュニケーションをビジュアルな共通記法によってサポートし、システム要求、システムアーキテクチャ、制約条件、物理パラメータなどを含むモデルにより、システム全体の理解を共有すると同時に、キーとなるトレードオフや制約などの分析を支援する。
同製品の動作環境として、OSがWindows Vista以降のWindows OS、CPUがPentium III 1.0GHz相当以上、メモリが1Gバイト以上、HDDの空き容量が400Mバイト以上であることが推奨されている。なお、今回のバージョンでは、LinuxおよびMac OS X上での基本的な動作確認はとれているが、サポートは対象外となっている。
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