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3Dプリンタ狂騒曲奏でるDMS2013――というか「3Dプリンタ」の定義はDMS2013取材雑感(2/2 ページ)

案の定、大盛況のDMS2013の「ラピッドプロトタイピング・3Dプリンタ(RP)ゾーン」。外資メーカーの「3Dプリンタ」の他にも、日本メーカーの「3次元積層造形機」のブースにも注目してみよう。

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日本のRP積層造形機メーカーにも注目しよう

 そういえば、そもそも「3Dプリンタ」という言葉はどこから生まれたのか? 3次元データ関連の識者たちに話を聞く限り、3次元積層造形機と3Dプリンタを明確に区別する定義はないようだ。ワーク(造形)サイズや造形方式によって分けられているわけでもない。外資メーカーのマーケティングの中から生まれた言葉だという話も聞いたことがある。

 Wikipediaによれば、「3次元造形機(ラピッドプロトタイピング)の中でも小型かつ低価格で後処理が少ない装置を示す」とはなっているが、一体、いくらまでが「低価格」なのか、何mmまでが「小型」なのか、定義がよく分からない。

 実際、ストラタシスの「Objet1000」はワークサイズが1000×800×500mm、装置サイズが2800×1800×1800mmと結構な大きさだが「3Dプリンタ」と呼んでいるし、シーメットの「光造形機」の「ATOMm-4000」は、ワークサイズが400×400×300mm、装置外形寸法が1565×1050×1860mmだ。

 ちなみに水野操さんいわく、「個人的には、光造形でも、その他の方式でも、『積層』で立体を作るものは『3Dプリンタ』と定義している」。

 テレビや雑誌でよく登場する「3Dプリンタ」、というか「3次元造形機」のほとんどが外資メーカー製で、MONOistで紹介してきたのも圧倒的にそちらが多かった。外資メーカーは報道メディアとのリレーションやPRが巧みだ。その点も有利だったのかもしれない。

 日本発の3次元積層造形機も以前から存在するが、その多くが「3Dプリンタ」をうたっていない。ただし昨年登場したキーエンスの「アジリスタ」は、「3Dプリンタ」とはっきりとうたっている。近年のブームを前向きにとらえてのことだろうか。

>>その後、理由を聞いてきました


キーエンスのブース

 「3Dプリンタ」をうたわないメーカーは、何年も積層造形に携わってきた企業のようだ。

 アスペクトは、同社が開発に参画した「積層造形機」を展示。新製品の粉末焼結積層造形装置「RaFaEl(ラファエロ) 150V」は2012年度の「東京都ベンチャー技術大賞」を受賞している。新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)のプロジェクトの一環で開発された装置だ。こちらは金属も樹脂も造形できる。


アスペクトの「RaFaEl 150V」

 「今日の来場者さんたちは外資メーカーのブースにどうも流れていってしまう。日本のメーカーの良さをもっとアピールしたい」と述べていた。アフターサポートの手厚さにも自信ありとのことだ。

 シーメットは自社開発の「光造形機」の「ATOMm-4000」を展示。「光造形」といえば、よく出てくるメーカーだ。1988年に1号機「SOUP」を販売開始して以来、国産光造形機を次々と開発・販売し続けている。一昔前の光造形の材料は、透過性やじん性、造形精度などに課題があったが、現在は機能試作にも耐える優秀な造形材料が数多くそろっている。


シーメットブースと「ATOMm-4000」

 DMS2013は、あと2日。これからビッグサイトを訪れる方々は、日本発の積層造形機メーカーにも、ぜひぜひ、注目してほしい。

 今回は「3Dプリンタ狂騒曲」的盛り上がりを見せたDMS2013のRPゾーン雑感を手短にまとめてみた。RPは、今回のような積層造形だけではなく、切削機もある。造形方式や目的もさまざまだ。以後のMONOistの記事でも、DMS2013の展示の様子を幅広くお伝えしていく。

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