市場拡大する横滑り防止装置、村田製作所がモーションセンサーを展開:人とくるまのテクノロジー展2013
村田製作所は、「人とくるまのテクノロジー展2013」において、市場が拡大している横滑り防止装置などに採用されている「デジタル出力加速度センサー」や、ジャイロセンサーと加速度センサーを一体化した「ジャイロコンボセンサー」などについて、デモを交えて紹介した。
村田製作所は、「人とくるまのテクノロジー展2013」(2013年5月22〜24日、パシフィコ横浜)において、自動車の横滑り防止装置(ESC)などに利用されている「デジタル出力加速度センサー」や、ジャイロセンサーと加速度センサーを一体化した「ジャイロコンボセンサー」などについて、デモを交えて紹介した。欧米に加えて、日本でも装備が義務化された横滑り防止装置は市場が急拡大している。同社も、横滑り防止装置向けのモーションセンサー製品群の展開を強化する構えだ。
デジタル出力加速度センサーは、MEMSセンサーと制御回路を、7.6×3.3×8.6mmのパッケージに集積した製品である。「感度が高く、ミリG単位の加速度を検知できる」(説明員)という。MEMSセンサーの測定精度が周囲の温度変化に対して安定しており、制御回路は自己診断機能を備えている。ビット化けによる異常や、予想以上の振動が印加された場合の誤作動などをセンサー自身で判断する機能を持ち、システム全体への影響を軽減することができる。
ジャイロコンボセンサーは、1軸ジャイロと3軸加速度センサーを8.5×18.7×4.5mmのパッケージに集積している。加速度に加えて自動車の回転(スピン)に関する情報を収集できるので、横滑り防止装置の他、アンチロール制御やロールオーバー検出用センサー、ナビゲーションシステムなどにも適用可能だ。
会場では、ジャイロコンボセンサーを組み込んだ台を使って、台上に乗っている人の体重バランスの変化によって発生するわずかな傾きを検知するデモを行った。
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