富士通、ATMの空きスペースに設置可能な「ATM Comdisplay」を発売:マルチディスプレイ機器
富士通と富士通フロンテックは、ATMの小型化により生じた上部の空きスペースに、横長液晶ディスプレイを搭載し、ATM利用者に向けてタイムリーな情報を表示できる「FUJITSU Financial Services ATM Comdisplay」を開発した。
富士通と富士通フロンテックは、ATMの小型化により生じた上部の空きスペースに、19.2型の横長液晶ディスプレイ(LEDバックライト方式)を搭載し、ATMを操作する利用者に向けてタイムリーな情報を表示できる「FUJITSU Financial Services ATM Comdisplay」を開発。2013年3月19日より販売を開始した(オープン価格)。
3年間で5000台の販売目標を掲げる。なお、同製品を搭載できるATMは、富士通フロンテックの「FACT-V X200」と「FACT-V model20」の2機種である。
同製品を導入することで、金融機関は、利用者ごとに快適かつ安全にATMを利用してもらうための情報を提供できる。例えば、金融商品の広告、地域や時期に応じたキャンペーン情報などの表示はもちろんのこと、ATM利用者の操作状況に合わせて、ATMが取り扱うことのできる取引種類の案内や時間帯に応じた手数料の表示、振り込め詐欺防止の注意喚起メッセージなどを表示し、これらを柔軟に切り替えることも可能だという。さらに、ATM利用者のカード情報を“キー”に、金融機関の顧客情報管理システムと連携させて、利用者個人に特化したメッセージを表示することもできる。
ATMの利用時間帯や各種手数料などの案内情報、振り込め詐欺防止といった注意喚起メッセージなど、目的に応じた豊富なテンプレートがあらかじめ用意されている。表示するコンテンツの更新は、ATMのリモートメンテナンスシステムを活用することにより、ATMを経由して自動的に行うことができる。ちなみに、ATMとの連動には、別途、ATMアプリケーションの開発とLAN接続が必要になる。
同製品は、カードの取り忘れ防止の注意喚起やキャッシング関連のセールス情報の表示を目的に、クレディセゾンのクレジットカードを取り扱うATMに先行導入され、2013年2月から稼働している。
項目 | 仕様 |
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外形寸法 | 幅:570×奥行:177×高さ:160mm |
表示領域 | 19.2型液晶(幅:478.08×高さ:89.64mm) LEDバックライト方式 |
画素数 | 幅:1920×高さ:360ドット |
消費電力 | 約20W(LCD最大輝度、音声無時)/約28W(LCD最大輝度、音声再生時) |
入力電源 | DC12V/AC100V(50Hz/60Hz) ※ACアダプター付属 |
使用温度範囲 | 5〜35度(稼働時) |
使用湿度範囲 | 20〜70%RH(稼働時) |
製品仕様 |
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