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電気系CADと機械系CADの開発環境統合へ、YDCが米Aras社と提携PLMニュース

機械系CADを利用する技術者と電気系CADを使う技術者は異なる。求める情報も違う。このため、それぞれの設計ツールは相互にあまり関係を持たずに使われてきた。これはPLMを導入した企業であっても当てはまる。ワイ・ディー・シー(YDC)と米Arasは、より効率的な設計が可能になるよう、2種類のCADの開発環境の統合を目指して提携した。

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 横河電機グループのワイ・ディー・シー(YDC)とオープンソースのPLMを開発する米Arasは、2013年2月7日、PLMソリューションに関する提携を発表した。提携の目的は従来分離していた機械系CADと電気系CADの開発環境を統合していくことにある。

 ArasはオープンソースのPLMソフトウェア「Aras Innovator」を開発した企業。開発したPLMを無償で公開しており、同社は技術サポートやソフトウェアアップデートサービス、コンサルティングなどで収益を上げている。YDCと提携した目的は、YDCが電気系CADの分野で約30年の実績を持つからだという。

 発表資料によれば、「YDCの電気系CADのプロセスにおける深い専門知識、電気系CADソリューションでの豊富な実績は、ビジネスの観点でPLM市場において、メカトロニクスベースのソリューションの提供における明確な競争上の優位性を提供する」(Arasで社長を務めるPeter Schroer氏)。

 YDCは、Aras Innovatorを利用した電気設計環境のソリューションを国内展開する。加えて、機械系と電気系が融合した統合製品開発環境実現への取り組みを進める。

 YDC社長の三奈木輝良氏は、発表資料によれば「これまでの製品開発では、メカ設計と電気設計はそれぞれ独立していて独自のインタフェースでPLMに接続されていた。エレクトロニクスの技術革新によって製品の複雑さは大幅に増しており、企業が効果的に設計と開発を管理するために、メカトロニクスのための新しいPLMプラットフォームが求められている。今後は、既存のAras PLMパートナーと協力して、メカ設計と電気設計をシームレスに統合した協調開発環境を実現するために尽力していきたい」と語っている。

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