アジレント、低価格なUSB 2.0信号品質評価試験ソフトを発表:HTML形式の合否レポートを生成
アジレント・テクノロジーは、同社のオシロスコープ「Agilent InfiniiVision 4000Xシリーズ」で動作する低価格なUSB 2.0信号品質テストソフトウェア「Agilent InfiniiVision 4000Xシリーズ用 USB信号品質評価試験ソフト」を発表した。
アジレント・テクノロジーは2013年2月6日、同社のオシロスコープ「Agilent InfiniiVision 4000Xシリーズ」で動作する「Agilent InfiniiVision 4000Xシリーズ用 USB信号品質評価試験ソフト」を発表した。
USB 2.0の転送規格であるLow Speed/Full Speed/High Speedに対応する。USB-IF(USB Implementers Forum)の定める標準規格に準拠したUSBハブ、USBホスト、USBデバイスなどのアナログ信号品質の評価を行うことが可能で、テストパケットではなく、実信号での測定もできる。オシロスコープに搭載されたUSB-IFの公式アルゴリズムに基づいて実行された試験結果から、アイ・ダイヤグラムマスクテスト、ジッタ解析、エンドオブパケットのビット幅、シグナリングレート、エッジモノトニシティ、立ち上がり/立ち下がり時間についての合否レポート(HTML形式)を生成する。
USB-IFによる認証は、一般のPC関連製品以外では必要とされない。しかし、組み込み機器開発の現場では、公式なUSB-IFの試験はあまり行われないものの、量産前の信頼性確保のために、USB-IFの標準に基づいた物理層試験を実施している。今回発表のソフトウェアは、「実信号を用いたUSBの信号品質評価試験を低価格で行いたいというニーズに応えたものだ」(同社)という。
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