図研エルミック、FPGA用画像コントラスト改善IP「ForteVision」の販売を開始:企業動向
図研エルミックは、ジーニックが開発した画像コントラスト改善技術「ForteVision」の販売・サポートの開始を発表した。
図研エルミックは2012年10月11日、センサーメーカーであるオプテックスの100%子会社、ジーニックが開発した画像コントラスト改善技術「ForteVision」の販売・サポートの開始を発表した。
ForteVisionは、逆光補正、順光補正、低照度補正、霧補正、ガウス性ノイズフィルタ(オプション)といったコントラスト補正機能を備え、低照度、逆光、霧などの悪条件下で撮影された動画像をリアルタイムに改善するFPGA用のIP(Intellectual Property)である。AlteraおよびXilinxの代表的なFPGAシリーズに対応する。
レジスタ操作やパラメータ設定変更なしに、各種外光条件に自動対応し、単純なヒストグラム伸長やガンマカーブ補正では対応できない画像のコントラスト補正をリアルタイム(60fps)処理できるのが特徴である。
一般的に、監視カメラなどが設置されるような場所では、鮮明な映像を撮影するために必要な、理想的な外光環境は望めない。そのため、高価な高感度カメラや映像がモノクロになってしまう赤外線カメラを使用しなければならなかった。
ForteVisionを監視カメラやドアホン、車載カメラなどのビデオ機器に組み込むことで、高価なカメラを使うことなく、安価なカメラで鮮明な動画像を撮影可能な製品を開発できる。また、赤外線カメラが苦手とする中長距離監視システムにも適用可能だという。
今回の発表に伴い、製品版と同じ機能を持つ無償試用版(“電源投入後、5分間だけ使用可能”という制限あり)の提供を開始している。
図2 参考:Texas Instruments製ARM+DSP搭載LSI「OMAP-L138」とXilinx製FPGA「Spartan-6 LX150T」を搭載した評価ボード「Z-SYS for TO/XS6」による構築例。PCに取り込んだ画像を ForteVisionで変換し、モニターに出力 (出典:図研エルミック)
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