ニュース
ガイオ・テクノロジーがISO26262のツール認証を取得、日本含むアジアでは初:ISO26262
ガイオ・テクノロジーは、日本を含めたアジア地域のツールベンダーとして初めて、自動車向け機能安全規格であるISO 26262のツール認証を取得したと発表した。
ガイオ・テクノロジーは2012年7月5日、同社のテストツール「カバレッジマスターwinAMS/ゼネラル」とプログラム解析ツール「CasePlayer2」が、自動車向け機能安全規格であるISO 26262に準拠した車載ソフトウェア開発に利用できるツールとして、第三者認証機関のTÜV SÜDに認証されたと発表した。日本を含めたアジア地域のベンダーのツールが、第三者認証機関からISO 26262に関する認証を取得するのは初めて。
ISO 26262に準拠した車載ソフトウェアの開発では、ツールの信頼性に関する評価が求められる。しかし、第三者認証機関からISO 26262に関する認証を取得したツールを利用すれば、開発するたびにツールの評価リポートを作成せずに済むようになる。これまで、車載ソフトウェアの開発ツールで第三者認証機関からISO 26262の認証を取得できていたのは、欧米のベンダーの製品がほとんどだった。
なお、カバレッジマスターwinAMS/ゼネラルは、クロスコンパイラで生成した「実装マイコンコード」を評価対象として、マイコンシミュレータによる単体テスト(ユニットテスト)を実行できるテストツールである。CasePlayer2は、C言語などのソースコードを解析して、フローチャートなどのソフトウェア仕様書を作成するツールだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- MathWorksがAUTOSAR/ISO 26262対応を強化、「コード生成が中核に」
車載ソフトウェアの標準アーキテクチャであるAUTOSARや、自動車向け機能安全規格のISO 26262への対応では設計ツールが重要な役割を果たす。The MathWorksのモデルベース設計ツール「MATLAB/Simulink」におけるAUTOSARとISO 26262への対応は、コード生成に用いるオプション「Embedded Coder」が中核になっている。 - 東芝とパナソニックがISO 26262の認証取得で協力、仲介役はヴィッツ
東芝、パナソニック、ヴィッツの3社は、ISO 26262に準拠したソフトウェア開発プロセスに関する認証を共同で取得した。開発プロセスはそれぞれが独自に構築したものだが、コストを削減したり、情報収集の機会を増やせたりすることから、認証取得のための活動で相互に協力した。