検索
連載

マイクロマウス組み立てキットによる電子工作のイロハマイクロマウスで始める組み込み開発入門(2)(3/4 ページ)

小さくて賢いロボット「マイクロマウス」の製作にチャレンジする北上くんとえみちゃん。今回は、マイクロマウスの組み立てキット「Pi:Co Classic」の電子工作にチャレンジする! はんだ付け(ほぼ)初体験のえみちゃんの運命やいかに!?

Share
Tweet
LINE
Hatena

 もしも、えみちゃんのようにはんだ付けの経験がなかったり、はんだごてを握るのが数年ぶりというのであれば、「ユニバーサル基板」で練習することをオススメします。

 マイクロマウスキットは、決して安いものではありません。ここで先を急いで、はんだ不良のマイクロマウスを組み立ててしまっては、元も子もないでしょう。「きちんと動くロボット」の基本は、「ちゃんとしたはんだ付け」にあります。

 はんだ付けの手順は、次の通りです(図1)。なお、カッコ内は作業のカウント(秒数)の目安です。リードとランドが十分に温まっていないうちに、はんだ線をこてに付けても、はんだはキレイに溶けて流れません。慣れないうちは、この図1を参考に、自分で「いーち」「にぃー」とカウントしながら作業するくらいでちょうどよいでしょう。


はんだ付けの手順
図1 はんだ付けの手順
  1. リードとランドをこて先で温める(いーち、にぃー、さーん、しぃー)
  2. はんだ線をこて先とリードの間に差し入れる(いーち、にぃー)
  3. はんだ線を離す(さーん、しぃー)
  4. はんだごてを離す(ごー)。こて先をスポンジでクリーニングしてから、はんだごて台へ戻す

 ランドとリードの表面にだけ、はんだをボテボテと盛り付けた状態を俗に「イモはんだ」と呼びます。リードとはんだがきちんとなじんでいないと、導通不良や部品落下といった不具合の原因となります(画像6)。はんだ線を離してから、2カウントおくことで溶けたはんだが穴の中に流れ込みます。

「イモはんだ」の例
画像6 「イモはんだ」の例。ランドを熱し過ぎ、こて先でこじると赤丸で示した部分のように剥がれてしまう。組み立てキットの基板はガラスエポキシ製なので比較的はんだ付けはしやすい

 はんだ付けに関しては、「習うより慣れろ!」というのが正解です。数をこなせば必ずうまくなります。

動画 はんだ付けのコツ

「Pi:Co Classic」の基板作製ポイント

――えみちゃんもはんだ付けに慣れてきたようですね。

北上

よし、だいぶ慣れてきたみたいだね。

じゃあ、そろそろキットの基板を作ろうか?


えみ

うぅー。大丈夫かなぁ……。


北上

大丈夫、大丈夫! 組み立てキットの基板はガラスエポキシ製だから、練習したユニバーサル基板よりもはんだ付けはラクだよ。


えみ

そうなんですか? じゃあ、ガンバってやってみます!



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る