おばかモノづくりグッズを販売してしまった件:エイプリルフール企画のその後(3/3 ページ)
MONOistのエイプリルフール企画で作った製品の一部を売ることになった。ビジネスはひとまず置いておいて、まずは楽しむ! 中小製造業のデザフェス参戦記。
あの物体のコマ
神奈川県の某町工場“ホニャララ精密”も登場した。同社展示のメインは、もちろん“あの物体”をモチーフにした美しいコマ「U-KOMA」だ。3色セットと各色のバラ売りで販売した。パッケージも美しく仕上がっていた。こちらも幾つか売れていった。当日、売り子として現れたのは、“八木選手”。
ちなみに、少々リアルな色合いに近い、タフピッチ銅製のコマはちょっぴり割高となっていた。
こちらは、Web上の通販を検討中だ。
“ホニャララ精密”としては、今後も“たうりん”氏が得意とする“あの物体”ネタを鉄板とし、精密加工業の誇りをかけて(?)、このような楽しくユニークな取り組みに積極的かつ全力で参加していきたいとのことだ。
あの「お守り」も登場
横浜市鶴見区の商社 エムエスパートナーズが製作したあの謎の「お守り」(同社内の不良品を寄せ集めて作ってみた用途不明の物体)も、「Multi P」と名付けられ、仕様もグレードアップし、さらにカラーと形状のバリエーションも登場した。
今回、両端の形状をさまざまなものに変えられるようになっていた。交換チップには、コマになっているものや、光るものまであった。
そう、これは「もうっ、何でもかんでも機能を盛り込めばよいわけじゃないでしょ!」という反面教師でもあるのだ。
実は、展示品の下にひっそりと置かれているのが、あのアルミパイプの「鍋敷きになっていない、鍋敷き」だった。果たして来場者は、この存在に気がついたのだろうか?
板金ハリセン
残念ながら販売されなかったが、堂々と展示された板金加工業のリ・フォース(川崎市)が製作した板金ハリセン。実物は結構、大きい。そして、案外、たたかれても痛くない。
チタンコマ
福井県鯖江市のチタン専門の加工業 西村金属は、実はエイプリルフール企画にも名乗りをあげてくださっていたが、今回は残念なことにタイミングが合わなかった。来年の登場に期待したい。
今回は、高価なチタンをふんだんに削りまくって試作した後に完成させたチタンコマを展示・販売した。同社がコマ大戦に持ち込んだチタンコマの動作はダイナミックで、YouTubeの紹介動画の再生回数も大幅に伸ばした。
以下は、新たに作られたCM風動画(YouTube)だ。
こちらは既に製品化が決定し、Webの通信販売で買うことが可能だ。
基板で、葉っぱ(癒し系)
もう1社、エイプリルフール企画記事に参加し損ねた(?)企業も登場した。プリント基板でなぜかリーフ(葉)アートを作ってしまった、東京都葛飾区のプリント基板設計業 ケイ・ピー・ディだ。細かく張り巡らされた葉脈パターンにもちゃんと電気も通り、LEDの装飾を光らせることも可能だ。葉が枯れ掛けた部分もパターンで上手に表現されていた。
細かいパターンは、基板設計CAD「CR-5000 Board Designer」(図研)で製図したとのことだ。
ブースでは、同社が製作したリーフアートのかわいいストラップやオブジェを販売した。葉にテントウムシなどの昆虫を乗せた製品なども考案中だ。
MONOistで紹介したマイクロモノづくり製品も展示
以下のような、MONOistの記事で登場した3社によるユニークなマイクロモノづくり製品も展示した。
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今回紹介した製造業各社の皆さんは、秋に開催されるデザフェスにも出展予定だ。「おばか祭」のその後の新たなる展開に、ご期待あれ。
もし「こんなおばかグッズを作ってほしい」というリクエストがあれば、編集部のメールアドレスか、今回登場した企業に遠慮なくご一報を。もちろん、「参加してみたい」という企業も、ぜひ!
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