地域独自の保税ルールに標準で対応する生産管理システム:製造ITニュース
中堅向け生産管理システム「R-PiCS」に新バージョンが登場。中国やタイなど、日本の製造業の主な進出先の保税ルールに準拠した管理機能が標準実装される。
JBCCホールディングスの事業会社であるリード・レックスは、生産管理システム「R-PiCS」の新版となる「R-PiCS V4」を2012年6月1日から販売する。価格は10ユーザーで770万円(税別)。同製品はリード・レックスが開発した中堅規模向け、Webベースの生産管理システム。新版の特徴は、新たに個別受注生産や海外対応の機能を強化している点だ。
R-PiCSは前バージョンであるV3から、日本語・英語・中国語の言語環境および多言語・多通貨環境に対応した機能を持っている。V4では、各国の保税区や保税区ごとに倉庫情報の設定が可能になっている。
具体的には、「タイBOI(タイ国投資委員会)」「中国進料加工」の保税ルールに対応した在庫移動ルートに標準対応する*など、各国の法規制や商習慣に付随する機能を標準で盛り込んでいる。
また、受注確定前に部品表登録なしでも手配手続きが可能になるなど、個別受注生産型の生産方式特有の生産管理方法にカスタマイズなしの標準機能で対応できるようになっている。
*タイBOI タイ国投資委員会による減税措置などの独自ルールのこと。
進料加工 材料を中国に輸入して加工し、半製品ないしは製品として国外に輸出するケースで、原材料費を外貨支払いするものを指す。
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