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組み込み産業活性化で各団体が集結――「第1回 全国組込み産業フォーラム」開催各地域の課題を共有

全国各地の組み込み産業推進団体が一堂に会する「全国組込み産業フォーラム」が大阪で旗揚げされた。各地域が抱えている課題を共有することで、組み込み産業の活性化を図るのが狙い。

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 日本各地域で組み込み産業を推進している団体が一堂に会する「第1回 全国組込み産業フォーラム」が2012年1月24日、大阪府大阪市の帝国ホテル大阪で開催された。各地の中小企業の連携を強化する環境を構築し、互いに強みを持ち寄る、あるいは互いに補完するなどして大規模ビジネスの受注、新ビジネスアイデアの創出といった組み込み産業活性化を図ることが狙い。また各地域の抱えている課題を共有するとともに、それぞれ展開しているサービス・施策を紹介し合うことで、継続的な情報収集の場となることもフォーラム設立の目的だ。

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大阪で開催された「第1回 全国組込み産業フォーラム」

 第1回の今回は、関西経済連合会の肝いりで発足し関西地区で組み込み産業を推進している組込みシステム産業振興機構(ESIP、宮原秀夫理事長)と、独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)関西センターが主催。独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)、社団法人 組込みシステム技術協会(JASA)が共催した。

 冒頭、主催者を代表し、組込みシステム産業振興機構 企画運営委員会の伊東則昭委員長(NTT西日本副社長)が「昔の『ものづくり日本』はハードが中心だった。ソフトウェアへのシフトが進み、組み込みが注目されて久しいが、ハードとソフトの橋渡しが必ずしもうまくいっていないのが現状だ。各地域の団体も同じ問題を抱えていると思い、全国のフォーラムを企画した。みんなで解決できれば、日本全体のモノづくり復興につながると思う」とあいさつした。

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組込みシステム産業振興機構 企画運営委員会の伊東則昭委員長

 同フォーラムには地域団体から、みやぎ組込み産業振興協議会、にいがた産業創造機構、横浜エンベデッド・コンソーシアム、車載組込みシステムフォーラム(東海・九州)、関西文化学術研究都市推進機構、SQUAREちゅうごく設立準備委員会、九州地域組込みシステム協議会、TIDAコンソーシアム(沖縄)が参加。主催・共催4団体と参加8団体それぞれが活動紹介を行った。

 人材教育、QCDの向上、受注機会など共通の課題が認識されたほか、地場産業と連携し成果を上げている事例が報告されるなど、今後の活動に役立つ意義深いフォーラムとなった。

 締めくくりのあいさつに立った来賓の経済産業省 商務情報政策局 審議官の今林顯一氏は「昨年来の経済を考えると『絆(きずな)』『シェア(共有)』といったキーワードがあり、このフォーラムは重要だ。中小企業にとっての大きなハードルとなる標準化、海外進出などについては経済産業省として支援していくので、このフォーラムを生かして日本の産業の出口を見つけてほしい」と語った。

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