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Freescaleが機能安全対応の開発支援サービスを開始、ASIL Dへの準拠も可能

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 Freescale Semiconductorは2011年9月、機能安全規格に準拠した産業用機器や車載機器の開発を支援するためのサービス「SafeAssureプログラム」を提供すると発表した。

 機器を開発する際に、その安全性を確保するために用いられる機能安全規格として、産業用機器全般を対象としたIEC 61508や、自動車向けのISO 26262などが知られている。IEC 61508やISO 26262に準拠した製品開発を行うためには、従来とは異なる開発プロセスやツールを導入したり、故障率を低減した電子部品やICを採用したりする必要がある。しかし、これらの対応を行うことにより、開発期間が長引くなどの問題が起こる可能性がある。


図1 FreescaleのStephan Lehmann氏
図1 FreescaleのStephan Lehmann氏 

 SafeAssureプログラムは、Freescaleの持つ機能安全関連の知見を基に、顧客がIEC 61508やISO 26262に準拠した機器の開発を短期間に完了できるような支援を行うサービスである。同社のグローバル・オートモーティブ・セグメントでマーケティング・ディレクタを務めるStephan Lehmann氏(図1)は、「ISO 26262において最高レベルの安全性が要求されるASIL(Automotive Safety Integrity Level) Dの要件を満たさなければならないようなシステムの開発にも対応している」と語る。

 同プログラムは、「セーフティ・プロセス」、「セーフティ・ハードウェア」、「セーフティ・ソフトウェア」、「セーフティ・サポート」という4つの領域から構成される。まず、セーフティ・プロセスでは、機能安全規格に準拠したプロセスによって開発された製品がFreescaleから供給される。次に、セーフティ・ハードウェアでは、複数のICや部品を組み合わせて構築したハードウェアの安全性を確保するための、自己検査やモニタリング、冗長動作などの機能を搭載した製品が提供される。そして、セーフティ・ソフトウェアでは、ハードウェアと組み合わせて運用する、OSやドライバ、プロセッサコアの自己診断機能などのソフトウェアについても、同社から機能安全規格に準拠したものが提供される。最後に、セーフティ・サポートでは、顧客トレーニングや機器の設計内容の評価サービスなどのサポート業務を通して、機能安全規格への準拠を支援する。

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