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富士通グループ、自動車業界向けに「ISO26262アセスメントサービス」の提供開始一気通貫もしくは段階ごとのサービス利用が可能

富士通、富士通中部システムズ、デジタルプロセスの3社は、自動車に搭載する電子機器や組み込みソフトウェアに関する国際安全規格「ISO26262」に準拠するための教育・コンサルティング・アセスメントサービス「ISO26262アセスメントサービス」の提供開始を発表した。

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 富士通、富士通中部システムズ、デジタルプロセスのグループ3社は2011年6月21日、自動車に搭載する電子機器や組み込みソフトウェアに関する国際安全規格「ISO26262」に準拠するための教育・コンサルティング・アセスメントサービス「ISO26262アセスメントサービス」の提供開始を発表した。

 自動車の製造に欠かせない電子機器や組み込みソフトウェアは、年々、大規模・複雑化が進む一方で、不具合の発生を抑止し、より高い安全性を確保することが強く求められている。2011年夏にISO規格として正式発行予定のISO26262は、製品開発におけるプロセス全体で、機能安全性を徹底的に追求するための細かな規定が定められており、日本でもその対応が迫られている。

 自動車メーカーおよび自動車業界向けサプライヤーは、今回発表された同サービスを利用することで、ISO26262に熟知した富士通グループのアセスメント実施資格保有者から教育や対応策の提案が受けられ、製品の要件定義から設計、製造、テストに至るまでのプロセスを改善することができるという。

「ISO26262」対応までのプロセス例
図1 「ISO26262」対応までのプロセス例(出典:プレスリリース)

 具体的には、ISO26262準拠に必要な作業を準備、計画、実行の3つのフェーズに区分し、さらに、それらをアセスメント1〜5の5段階に分け、一気通貫で、または段階ごとにサービスを提供する(図1)。なお、サービスの提供価格は個別見積もりとなる。

  • 準備フェーズ: 
    ・富士通グループのアセスメント実施資格保有者が、ISO26262の規格概要や要求事項を理解するための集合教育を実施
  • 計画フェーズ: 
    ・開発・製造プロセスや、各プロセスで生じる成果物(設計書、テスト仕様書、テスト成績書など)に関するインタビューを実施し、ISO26262の要求事項とのギャップを分析。また、分析結果に基づき、機能安全マネジメントプランを整備することで改善策を提案 
    ・富士通の製品データ管理ソフトウェア「PLEMIA M3」シリーズなど、ISO26262に対応したICTツールの導入を支援
  • 実行フェーズ: 
    ・作成した機能安全マネジメントプランの実行を支援するとともに、継続的にISO26262への適合度合を分析し、改善案を提案

 富士通グループは、販売目標として3年間で80アセスメントを掲げる。また、今後、ものづくりにかかわる全ての情報を一元管理する富士通の製品データ管理ソフトウェア「PLEMIA M3」シリーズを、ISO26262に対応させ、自動車業界における同規格の適用を支援していくとしている。

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