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3次元プリンタで私がフィギュア化されるまで3次元スキャニング&プリンティングの最新技術(2/3 ページ)

3次元スキャニングから造形までの過程をレポート。今回のサンプルは人間。“女子なあの人”を3次元プリンタから出力する。

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女子がスキャンされる

 さていよいよ全身の3次元スキャンに取り掛かる。今回、全身スキャンに挑んだのは、ITmedia ねとらぼ(ITmedia 女子部)の宮本真希記者。

宮本記者
ねとらぼ編集部 宮本真希記者:「ITmedia 女子部」の部員でもある
スキャニング
宮本記者をスキャニングする

 服装は黒いジャケットに、表面にふんわりレースの付いたスカート。服のしわまでしっかり撮れるのか確認するため、腕まくりをして立つ。この3次元スキャナは格子パターンの反射光をCCDカメラで読み取っているので、光を吸収してしまう黒色のものは苦手とのこと。服のしわの間はすき間ができてしまう。形状が細かい場合は丁寧にスキャンした方がよさそうだ。ちなみに髪の毛も、細く半透明のため難しいそう。そのため通常はカットするか、後でモデリングソフトで修正するとのこと。ハンディスキャンなのであごの下などももれなく撮影できる。レーザー方式だと光の陰になった部分は撮影できないので、測定器もしくは対象物を設置し直さなければならないという。

データ
宮本記者のデータ

 続いて背面のスキャンへ。髪の毛はまとめて上にあげておく。PCの画面上では女の子が回りながら出来上がっていく。幾つかの方向から撮ったデータを合成し、床や髪の部分は切り取りSTL化して完了だ。

データ
STLデータ

 だがこのままだと、何だか味気ない……。まさに色の付いていないフィギュアだ。そこでカラーのテクスチャを張り付けると、途端に生き生きとした状態に。本当にもう1人の彼女がPC上に出現した感じだ(以下の写真)。

写真
テクスチャを張ったデータ(PC画面を撮影)
写真
テクスチャを張ったデータ(画面キャプチャ)

 ……結構、生々しい。

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