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シーメンスPLMソフトウェアがレンタル版3次元CADを発表レンタルできる3次元CAD「Solid Edge DesignPad」

シーメンスPLMソフトウェアが発表した「Solid Edge DesignPad」は年間12万円でレンタルできる3次元CADだ。6月1日から提供開始とのこと。

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 シーメンスPLMソフトウェアは2011年5月13日、レンタル版3次元CAD「Solid Edge DesignPad」を発表した。既に申し込みの受け付けは始まっており、同年6月1日から提供を開始する予定。利用料金は年間単位の契約で12万円。同製品は、中小企業や個人、大企業の中の小規模チーム(同社はそれらを「ライトユーザー」と呼ぶ)を対象としている。Solid Edge DesignPadは、3次元モデリングと2次元製図の基本的な機能を備える。一部のモデリング機能(スイープやロフトなど)、板金や配管の機能、構造解析は付いていない。ひとまず日本のみで発売となるが、その反響次第で他国への販売も検討するという。

 同製品では、セットアップから操作習得まで、個人1人で行えるように配慮しているとのことだ。ユーザーは同社の用意するオンライントレーニングも受けられる。また、12カ月の契約期間内で、Solid Edgeのバージョンアップがあった場合には、新バージョンもダウンロード可能だ。

購入の手順

 まず同社のWebページから必要事項を記入の上申し込み後、同社の代理店から電子メールもしくは電話で連絡がくる。そのタイミングで発注し、利用料金を銀行振り込みにて支払う。入金が確認され次第、DVDとライセンス、インストールガイド、自習教材がユーザーの手元に届く。「将来は、購入から発注まで全てオンラインで完結するように準備中」(同社)。

ライトユーザー開拓と無償サービス

 シーメンスPLMソフトウェアの日本法人 シーメンスインダストリーソフトウェア Velocity 営業本部長 森田 勉氏は、矢野経済研究所の調査結果(下図)を示しながら、2000年前半〜2010年までの3次元・2次元CADの国内市場動向について説明した。

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日本におけるCAD市場動向

 「日本におけるCADの市場は既に飽和してきている。また、2次元から3次元へのリプレイスもだんだん減少傾向。当社では、アメリカ本社とともに1年間かけて、新たな立ち位置を探ってきた。デモムービーなどのコンテンツ拡充、YouTubeなどでの情報発信など、Web上でのプロモーションに力を入れてきた。その結果、(顧客との接触)機会が倍増した(同社Webサイトの閲覧数の倍増)。現在は、Facebookの利用法についても議論中」(森田氏)。

 同社では、これまで無償版CAD「Solid Edge 2D Drafting」の提供、Solid Edge STの30日間無償トライアルキャンペーンといった2つの無償キャンペーンも行い、ライトユーザーという新しい市場への可能性を探ってきた。Solid Edge DesignPadの提供も、その1つであるという。

 ライトユーザー層へ大きなアピールとなるクラウドコンピューティングベースのサービスについては課題が多く、本格的に製品として取り組む動きはまだとのことだが、将来的には目指していくべきだと同社は考えているという。Solid Edge DesignPadは、そこへ至るための1ステップとして設けたという。さらに次のステップとして、オンラインビジネス(Webベースでのビジネス展開)を考えているとのことだ。

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CAD | 二次元 | 設計 | 3D


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