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センサー搭載機器をネットワーク化――NTTデータが「M2Mクラウド」を今年度中に提供開始へスマートグリッド

EV(電気自動車)やスマートメーター、自動販売機など、センサー機能を持つ機器をネットワーク化するM2M(Machine to Machine)を実現できるクラウドサービスが登場間近だ。

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 NTTデータは国内外で市場拡大が期待されるM2M(Machine to Machine)向けのプラットフォーム提供サービス「M2Mクラウド」を準備中だ。同社はこれまでにEVの充電インフラサービスや自動販売機ネットワークサービスなど、個別システムの形ではM2M対応の案件を受注した実績があるが、今後さらに事業規模を拡大するためにクラウド型の共通プラットフォームサービスを2012年3月までに開始する計画。「すでに顧客への提案を開始しており、今年度中に第1号ユーザーを獲得して、共通プラットフォームとして数多くの企業に提供できるようにしたい」(NTTデータ社長の山下徹氏)と意気込みを見せる。

 同社が計画中のM2Mクラウドは、センサー機能を持つ多様な機器をネットワーク化して各種のアプリケーションを低コスト・短期間に構築できるように、システム基盤と運用サービスを共通プラットフォーム上で提供する(図1)。具体的には、センサーからのデータ集積・保存・解析のほか、認証・課金、機器監視などの機能を実装する(図2)。

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図1 「M2Mクラウド」の適用分野
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図2 「M2Mクラウド」の構成要素

 対象とするアプリケーションは、企業や家庭に設置されたスマートメーターをネットワーク化した電力制御システムのほか、EVを中心とした次世代交通システムなどを想定している。もともとNTTデータは公共型のシステム事業に強みがあり、スマートグリッドや電気自動車など今後の成長が期待される環境配慮型の社会インフラを対象にしたクラウドサービスでも他社に先駆けて市場を拡大していく狙いだ。

 NTTデータは今年2月に「スマートビジネス推進室」を社内に設置して、環境ソリューションをテーマにした新規事業を積極的に展開する体制を整備した。M2Mクラウドも同推進室が中核になって、グループ会社や有力パートナーと連携して準備を進めている。「M2Mの市場規模はかなり大きくなると期待している」(山下社長)。国内だけではなく海外市場に向けても、傘下の海外グループ会社を通じてM2Mクラウドを拡販する計画である。

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