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また大空を飛びたい! わが青春のグライダー物欲全開! 俺が欲しいものをもっと作ろう(3)(2/4 ページ)

今回は筆者が学生時代に開発したグライダーを40分の1スケールで再現してみた。まずは、古い設計図の確認からだ。

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モデリングを開始

 今回のモデリングは主翼から始めた。一般的な飛行機の翼の断面は、標準的なものが決められている。分厚い電話帳くらいのリファレンスの中に、特定の翼の断面とその性能を示したグラフが出ているので、普通は、これを見ながら目的の翼を選択すればよい。

 このグライダーで使用されているのは以下の3つである。

  • 主翼:FX74-CL6-140
  • 水平尾翼:NACA 64-112
  • 垂直尾翼:FX71-L-150/30
図3
図3 図面上の翼の指定

 まずは、この図面の翼の情報に基づいて、それぞれの翼の根本(Wing root)と翼端(Wing tip)の断面を定義する。この断面の定義の作業は、ほとんどExcel上での作業である。

図4図4 図4 断面定義

 基本的には、主翼、水平尾翼、垂直尾翼、それぞれについて、これらの計算を行う。そして、この断面の座標に基づいて断面のスケッチを繰り返していく。

図5
図5 断面のスケッチ

 この断面をしかるべき位置に描くことができたら、各翼の作成はロフトコマンドで作成する。なお翼の根本に対して、翼端の位置がどこに来るかなどの指定もあるが、それらの確認もする。翼の作成自体はこの断面が決まれば、ロフトコマンドの一発で作成した。根本から翼端までストレートなテーパーで、途中からテーパーの角度が変わるなどのこともない、素直な形状なので、これ以上のコントロールの必要はない(図6)。

図6
図6 ロフトで作成した主翼

 このように片方の翼を作成したら、反対側は対象なのでミラーコピーをして作成してもよい。水平尾翼と垂直尾翼についても同様にして作成する。

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