キヤノンMJとキヤノンITS、オフィス向け省エネ支援サービス開始:スマートグリッド
オフィスや店舗など事業所の電力消費を見える化し、照明や空調を制御して省エネを支援するサービスの提供を開始した。
キヤノンマーケティングジャパンとキヤノンITソリューションズは2月24日、オフィスや店舗など事業所の電力消費の見える化と、照明・空調設備の制御によって省エネを支援する「省エネオフィス支援ソリューション」の提供を開始したと発表した。
省エネオフィス支援ソリューションでは、オフィスビルに配置されている分電盤に電力計を設置して部屋・設備単位で消費電力をリアルタイムに計測し、1時間単位で集計してWebサーバ経由で表示できる。人感センサーを設置して人のいない会議室の照明・空調を消すなどの自動制御機能を備える。この機能は会議室予約システムとも連携でき、Web経由で会議室の人感センサーからの情報を見える化することで、会議室の稼働率改善と照明・空調自動制御によるエネルギーコストの低減につなげられる。
2010年4月に施行された改正省エネ法および東京都改正環境確保条例に必要な報告書に利用できるリポート作成支援機能も備えている。
省エネオフィス支援ソリューションは、従来のビルエネルギー管理システム(BEMS)と比較すると、大規模な設備のカスタマイズをすることなく既存施設へのアドオンして開始できるため、フロアのエリア単位(分電盤の計測ポイント単位)で導入でき、500万円からという比較的低コストでの対応が可能。
このソリューションは、2010年12月にキヤノンマーケティングジャパン本社ビルの一部フロアに導入しており、省エネ運用コスト削減、社員の省エネ意識向上、エネルギー使用効率改善を図っている。3月からは実際に運用されている現場を公開・体験できる「オフィスツアー」を実施するとしている。
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