オートデスク、環境技術ベンチャーにソフトを超低価格で提供するプログラム開始:電気自動車
環境保全技術に取り組むベンチャー企業に、AutoCAD、Autodesk各種製品をまとめて1万500円で提供し、開発を支援する「クリーン テック パートナー プログラム」。
オートデスクは2月15日に、革新的で有望な環境保全技術(クリーンテック)の開発事業に取り組むベンチャー企業に、同社の3Dデザインソフトを特別価格で提供することで開発を支援する「クリーン テック パートナー プログラム」を日本で開始すると発表した。
このプログラムは欧米で2009年に始まったもので、Tesla MortorsやKOR EcoLogicなど数百社が適用を受けている。EV・PHV、太陽光発電、風力発電、スマートグリッド、グリーンビルディング、スマートシティなどのベンチャー企業が審査対象になり、日本では初年度50社を目標に募集する。インホイールモーターEV開発支援のシムドライブと、同EVの量産製造に取り組むナノオプトニクス・エナジーが、クリーン テック パートナー プログラムにパイロット参加している。
クリーン テック パートナー プログラムで提供するソフトウェアは、「AutoCAD Inventor Professional Suite」「Autodesk Showcase Professional」「Autodesk Vault Professional」「Autodesk Navisworks Manage」「Autodesk Revit Architecture」「Autodesk Alias Design」の6製品。これら製品それぞれ5ライセンスまでを合わせて1万500円の特別価格で提供する(参考:6製品を5ライセンスずつ定価購入した場合の合計は約2270万円)。ソフトウェアのアップデートなどに必要なサブスクリプションやトレーニングサービスはこの価格には含まれない。
発表会でプログラムについて説明した、Autodeskサステナビリティ・ディレクターのリネール・キャメロン氏は、「あらゆるクリーンテックイノベーションを対象にしているが、日本では特にEV技術に関する研究開発が進んでいるので、EV関連(ベンチャーの応募)に期待している」と話した。また、日本での開始を足がかりとしてアジア太平洋地域に展開していくとのことだ。
クリーン テック パートナー プログラムの募集は、同社の特設サイトを通じて行われている。
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