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最新! Windows Embedded Compact 7の概要組み込みOS最前線(2/2 ページ)

Windows Embedded CEの後継に当たる「Windows Embedded Compact 7」。本特集ではCTP版を基に、新機能・開発環境などについて紹介する

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4.OSデザインの作成

 ここでは、Windows Embedded Compact 7によるOSデザインの作成について、OSデザインウィザードの流れに沿って簡単に解説します。


「Create an OS Design」(1)ルートディレクトリ
図2 「Create an OS Design」(1)ルートディレクトリ
おなじみのWINCEディレクトリが「WINCE700」に変更された
「Create an OS Design」(2)BSP
図3 「Create an OS Design」(2)BSP
提供されるBSPもWindows Embedded CE 6.0から大幅に変更。CTP版で提供されるBSPは、表2を参照のこと
3DS_iMX27:ARMv5
CEPC:x86
eBox 3300:x86
Freescale i.MX31 SDS:ARMv6
NEC NE1TB:ARMv6 MP
Samsung SMDK6410:ARMv6
Sigma Designs SMP8654:MIPS II、MIPS II FP
TI_EVM_3530:ARMv7
vCEPC:x86
表2 CTP版で提供されるBSP

「Create an OS Design」(3)Design Templates
図4 「Create an OS Design」(3)Design Templates
デザインテンプレートには、Portable Media Player/Custom Device/Industrial Controller/Internet Appliance/Gateway/Mobile Handheld/Enterprise Terminal/Windows Network Projector/Small Footprint Device/Windows Thin Client/Enterprise Web Pad/Silverlight for Windows Embedded Deviceが含まれる
「Create an OS Design」(4)UI Screen Size
図5 「Create an OS Design」(4)UI Screen Size
デザインテンプレートで「Silverlight for Windows Embedded」を選択すると、スクリーンのサイズを選択できる
「Create an OS Design」(5)完了画面
図6 「Create an OS Design」(5)完了画面

5.速くなったビルド

 Windows Embedded Compact 7のビルドシステムは、これまでのWindows Embedded CEのビルドよりも短時間でビルド作業が完了します。これは、コンパイラがマルチプロセッサ対応になったため、最近のPCのリソースを有効活用できるようになったためです。

 今回、環境変数に“BUILD_MULTIPROCESSOR”が追加され、この環境変数の値によって利用するプロセッサ数を定義できます。なお、環境変数はVisual Studio 2008上からも変更できます。

Visual Studio 2008−[Menu]−[Tools]−[Option]−[Platform Builder]
Multiprocessor Build 0:自動認識 1:シングル N:利用するプロセッサ数

 参考値として紹介しますと、上記の設定によって、筆者の環境は30%程度ビルド時間が短縮しました。

6.新しくなったツール群

 リモートツール関連についても新しい機能が追加されています。

 詳細については、別の機会で解説したいと思いますが、現在、Windows Embedded Compact 7で提供されているツール群は以下のとおりです。

Remote Tools Shell デバイスの診断やテストに用いられるリモートツールを開発するためのフレームワーク
Timeline Viewer Kernel Tracker、Performance Monitor、Power Monitorから構成される
Profiler 従来のProfコマンドの機能
Registry Editor レジストリエディタ、UI変更、操作履歴表示
Resource Consumer CPU、メモリ、プロセスの消費状況表示、設定
Resource Leak Detector CE Application Verifierのアップデートバージョン
System Information ターゲットデバイス情報表示、UI変更
File Viewer ターゲットデバイスのファイル構成を階層的に表示。CE6と同様
Heap Walker ターゲットデバイス上で実行されている各プロセスのヒープ情報を表示。CE6と同様
Process Viewer ターゲットデバイス上で実行中のプロセスの一覧と各プロセスの情報を表示。CE6と同様
Zoom ターゲットデバイスの画面をキャプチャ。CE6と同様
表3 Remote Tool

Create Platform Builder Subproject…… Expression BlendプロジェクトをPlatform Builderサブプロジェクトに変換
Windows Embedded Event イベントハンドラを追加
Update Silverlight for Windows Embedded Project…… Expression Blendプロジェクトの変更をPlatform Builderサブプロジェクトに反映
表4 Windows Embedded Silverlight Tools

 Windows Embedded Compact 7の製品版の提供時期は、“2010年第4四半期の予定”と発表されています。新しい機能などについてはより詳細に調査したうえで、別の機会に紹介したいと思います。


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