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HDMIの概要とその評価法計測面から見るHDMI(1)(2/2 ページ)

デジタル家電/AV機器用のデジタル・インターフェイスとして登場したHDMIについて、計測面からその概要と評価法を紹介する

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コンプライアンステスト

 HDMIでは、異なるメーカー製の機器が一般家庭で接続されることから、相互接続性の問題ができる限り起こらないように、ソース機器、シンク機器、ケーブルそれぞれについて、厳密なコンプライアンステストが定められています。HDMI AdopterはHDMIを搭載した製品をリリースする際、コンプライアンステストが義務付けられています。 Compliance Test Specification(CTS)というドキュメントに、テスト手順や推奨テスト機器の詳細が記述され、現在の最新バージョンはCTS 1.4です。図4は推奨テスト機器の例です。

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図4 HDMIコンプライアンステスト推奨機器の例

 コンプライアンステストを行う認証機関として、ATC(Authorized Test Center)が現在、世界8カ所に開設されています。各Adopterは、それぞれの製品カテゴリ(ソース、シンク、ケーブル、およびソース/シンク両方の機能を持つリピータ)の最初の製品は、必ずATCでコンプライアンステストを実施する必要があります。

 また、セカンドモデルからはセルフテストも許可されています。このようなコンプライアンステストのポリシーについては、HDMI WebのTesting Policiesのページ(http://www.hdmi.org/manufacturer/testing_policies.aspx)に詳細が記述されています。

 HDMI 1.3あるいは1.4で追加された機能は、すべてオプションです。つまりその機能の実装は、各メーカーに任されています。もちろん実装していない機能は、テストする必要はありません。なお、HDMIのスペックおよびコンプライアンステストスペックは、常に最新のものを参照することとなっています。もし、1.3や1.4の追加機能をまったく実装していない機器であっても、これからテストを行う場合には、最新のCTS 1.4に従ってテストを行う必要があります。

 HDMIでは特別なテストモードは準備されていません。ほかのデジタル・インターフェイス、例えばUSBなどでは、テスト時には機器をテストモードに入れてテストを行いますが、HDMIでは基本的に実動作状態でのテストが求められており、そのような状態でテストするためのアクセサリ等が準備されています。ただし、HDCP以外のテストについては、HDCP機能はOFFにしてテストを行います。

 次回は、HDMI 1.4で新たに追加になった機能を紹介します。

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