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Windows Embedded Standard “Quebec”とは?特集 Windows 7ベースの組み込みOS登場!!(2/3 ページ)

CTP版が一般公開されたばかりの「Windows Embedded Standard “Quebec”」の入手から導入までの流れを紹介する

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Image Builder Wizardの使用

 「Image Builder Wizard」を使用したインストールは至極簡単です。

 RuntimeのDVDからターゲットデバイスをブートします(「Press any key to Boot from CD or DVD」が表示されますので[Enter]キーを押さないと普通ハードディクスから起動してしまいます)(画面1)。


スタートアップ画面(その1)
画面1 スタートアップ画面(その1)

 DVDから起動すると「Image Builder Wizard」が立ち上がり、次のステップについての選択が行えます(この状態で[Shift]+[F10]キーを押すと、コマンドプロンプトが現れ、さまざまな操作を行うことが可能です)(画面2)(画面3)。

「Image Builder Wizard」の起動(その1)
画面2 「Image Builder Wizard」の起動(その1)
「Image Builder Wizard」の起動(その2)
画面3 「Image Builder Wizard」の起動(その2)

 ライセンスアグリーメント(使用許諾契約)を確認して同意を行うことにより、先に進むことができます(画面4)。

ライセンスアグリーメント(使用許諾契約)の確認
画面4 ライセンスアグリーメント(使用許諾契約)の確認

 OSイメージの作り方は、あらかじめテンプレートが用意されていますので、それを用いる方法(Using an existing template)、もしくは自分でコンポーネントを選ぶやり方(Create a custom image)があります(画面5)。

テンプレートの設定
画面5 テンプレートの設定

 テンプレートは、

  • Application Compatibility
  • Industrial Automation
  • Internet Explorer, Windows Media Player, Remote Desktop
  • Minimum Configuration
  • Thin Client

の5つが用意されています。

 「Custom Image」を選択すれば、多数のコンポーネントから必要なものを手動で選ぶことが可能です。

 [Next]ボタンをクリックすると、言語およびロケールの設定画面が表示されます(画面6)。

言語およびロケールの設定
画面6 言語およびロケールの設定

 日本語およびIMEを使う設定も用意されています(画面7)。

日本語およびIMEの設定
画面7 日本語およびIMEの設定

 画面8は、デバイスドライバの確認画面になります。

デバイスドライバの確認
画面8 デバイスドライバの確認

 WES2009の場合、TAPを使用してシステムのデバイスの情報を収集してPMQ(Platform Manifest Query)ファイルを作成し、これを基にハードウェアのコンポーネントを作成したり、コンフィグレーションマクロを作成したりするのですが、Quebecでは、これらをインストール作業の一環として行えるようになっています。もちろんPMQファイルを指定して、デバイスの情報を「Image Builder Wizard」に与えることもできます。

 次は、コンポーネントの選択になります(画面9)。

コンポーネントの選択
画面9 コンポーネントの選択

 コンポーネントは大きく、

  • Feature Package
  • Language Package

の2つになります。

 それぞれカテゴリ別の階層に表示されますので、必要なコンポーネントを選択してOSに含めるパッケージを決定します。

 「Switch view」をクリックすることで、リスト表示とカテゴリ表示を切り替えることができます。リスト表示の場合、インクリメンタルサーチが可能で、[アルファベット]キーを押すことでその文字のコンポーネントの個所に移動できます。この機能を用いて簡単に目的のコンポーネントを探し出すことが可能になっています。

 [Resolve Dependencies]をクリックすると、コンポーネントを使用するために必要な依存性のあるコンポーネントが組み込まれ、次の段階に進みますが、その際、いくつか排他のコンポーネントがあるので、衝突があったコンポーネントのどちらかを選択することになります。

 例えば、

  • Unbranded Startup Screen vs. Windows Embedded Startup Screen
  • Windows Explorer Shell vs. Command Prompt shell with Custom Shell Support
  • Standard Windows USB Stack vs. USB Bootable Windows USB Stack

などです。

 コンポーネントの選択が終了すると、インストール先のデバイスの選択画面になります(画面10)。

インストール先のデバイスの選択
画面10 インストール先のデバイスの選択

 ここまでの作業が完了すると、インストール作業がはじまります。インストールが完了するまで、しばし待ちます(画面11)(画面12)。

インストール中の画面(その1)
画面11 インストール中の画面(その1)
インストール中の画面(その2)
画面12 インストール中の画面(その2)

 その後、再起動が自動的に行われ、セットアップが続行します(画面13)。

セットアップが続行される
画面13 セットアップが続行される

 ここまでくれば(画面14)、後はWindows 7のセットアップと同様に、ユーザー名、ネットワークの設定、Windows Updateの設定、日付時刻の設定を行います。

セットアップ画面
画面14 セットアップ画面

 途中、プロダクトキーを要求される画面(画面15)がありますが、プロダクトキーは提供されていませんので、そのまま先へ進んでください(画面16)(画面17)(画面18)。

プロダクトキーの要求
画面15 プロダクトキーの要求
セットアップ中(その1)
画面16 セットアップ中(その1)
セットアップ中(その2)
画面17 セットアップ中(その2)
デスクトップ画面
画面18 デスクトップ画面

注記:

※スタートメニューはWindows 7と同様です。
※Windows XPと違い、「ファイルを指定して実行」はスタートメニュー直下ではなく、アクセサリの下にあります。
※スタートメニュー直下のプログラムとファイルの検索は、Windows Searchコンポーネントによって提供されていますので、当該コンポーネントをインストールしないとメニューには現れません。
※Buildは、Windows 7 RCよりも新しいです。ですので、RCでは一部英語のままであった個所も日本語になっています。例えば、デスクトップの壁紙をスライドショーにした場合に壁紙を変更するメニューが、デスクトップ上右クリックで現れますが、RC(Build7100)では、

menu

となっていたところ、Quebecでは、

menu

に変更されています。

「Windows 7」RTM版でなくなっていたベタの壁紙も存在する
画像1 「Windows 7」RTM版でなくなっていたベタの壁紙も存在する



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