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BusyBoxを拡張してアプレットを追加する方法【前編】いますぐ使える! BusyBox活用術(6)(3/3 ページ)

BusyBoxは軽くて便利だけど使いたかった機能が含まれていない!! そんなときはBusyBoxを拡張して、自由にアプレットを追加しよう。

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(3)「Makefile」の修正

 アプレットのひな型ができたら、次に「Makefile」の修正を行います。

 「mtd-utils」ディレクトリの中のファイルをコンパイルするよう「Makefile」にエントリを追加します。

 追加すべき行は以下のとおりです。

(中略)
libs-y:= \
                        archival/ \
(中略)
                        modutils/ \
                        mtd-utils/ \  ←この行を追加
(中略) 

 さらに、「mtd-utils/Kbuild」というファイルを以下の内容で作成します。

lib-y:=
lib-$(CONFIG_MTD_DEBUG)          += mtd_debug.o 

 これで、BusyBoxの設定メニューからmtd_debugを選んだ際、「mtd_debug.c」がコンパイル対象となります。

アプレットの動作確認をする

 本稿の最後に、これまでの作業で「mtd_debug」アプレットが本当に追加されたかどうかを確認してみます。

 make menuconfigで「mtd_debug」アプレットを有効にして「make」します。そして、「mtd_debug」アプレットを起動してみてください。いかがでしょうか? 以下のように「hello」と表示されれば成功です。

$ ./busybox mtd_debug
hello 

 もし、うまく表示されなかった場合は本稿の内容をもう一度確認し、設定などの見直しを行ってみてください。



 というわけで、今回は新規アプレットを追加するために必要な作業(1)〜(3)の解説を行い、「hello」と表示する実にシンプルなアプレット(「mtd_debug」アプレットのひな型)の作成を行いました。

 次回「BusyBoxを拡張してアプレットを追加する方法」【後編】では、「mtd_debug」アプレットに「mtd_debug」コマンドの機能を記述・移植します。また、アプレットのチューニングについても解説する予定です。ご期待ください!(次回に続く)

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