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台車を狙いどおりに転倒させるよう計算しよう:ピタゴラスイッチの計算書を作ろう(4)(4/4 ページ)
台車が直線スロープを降り、ストッパと衝突したときにきちんと転んでほしい。 さあ錘(おもり)の重量はどれくらいにしよう?
草太の解答例
台車についての運動方程式は以下となるよ。
上式からFx,Fy を消去すると、
(4.10)にdt を乗し、台車は剛体で、衝突する瞬間dtはほぼ0に等しいことを考慮すれば
となる。
だから
だ。
衝突点Cでのx方向、y方向の速度は重心の並進速度と、重心を回転中心とする回転周速度との和であり、それらは0だから、
となる。
従って、
だから(4-10)に代入して、
となる。
(4-5)から、台車が転倒するための条件は、
である。
ここで台車が倒立したときの高さhpeakは衝突点Cからの高さで、
であること、さらにvb は(4-1)を使って直線スロープ2の落下段差hcar で書き換えることができるから、
となる。
周りの慣性モーメントをJcar_cと書くと、
だから、
――だよね、叔父さん!(草太)
錘のないときの、台車転倒評価
錘付加前
錘付加後
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