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ボールの運動軌跡が簡単に計算できるの?:ピタゴラスイッチの計算書を作ろう(3)(4/4 ページ)
ボールが滑っていく軌跡も計算で分かる。しかし本当にそうなる? シミュレーションと実験の結果を動画で比較してみた。
問題1の解答
前回の演習問題1で、転がり摩擦損失は位置エネルギー換算で、
Eloss/(mg)=17.5mm
である。
曲線スロープ始点Aからゲート衝突点までの段差は、
(50+17.4)mm
である。
だから、エネルギー損失を含めたトータルの段差は、
50+17.4−17.5=49.9mm
である。
従って、ゲート衝突直前のボールの速度vB,bは(3-5)から、
である。
(3-33)から
であるから、(3-19)から、
よって、
θmax=70.4°
エクセルを使って、(3-36)から、ゲートと衝突した後のボールの移動距離を推定すると0.144秒後に13.1mm移動して、そのときの開度は約33.3°であることが分かる。
問題2の解答
ボールが床と衝突する直前の速度vbはエネルギーの式から、
だから、
同様に、衝突後の速度vcは、
である。
従って反発係数は、
で計算できる。
ビデオからH=300−12=288mm、h=210−12=198mm程度だから反発係数eは、
およそ
である。
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