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富士通GLOVIAにアラート付きビューアが登場中堅企業向けERPの経営見える化ソリューション

GLOVIA smartのシステム構成では共通ソリューションの製品として「アテンション・ビューア」を位置付けた。フロント業務や個別業務といったソリューションとはSOAサービスバスを介して連携する。

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 富士通は2008年9月10日、中堅企業向けERPパッケージ製品「GLOVIA smart」の新たなラインアップとして「GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewer」(以下、アテンション・ビューア)を販売開始したと発表した。GLOVIAは大企業向けの統合業務ソリューションであり、それを中堅企業向けに再パッケージしたものがGLOVIA smart。その特徴はフロント、業種別テンプレート、会計などの業務領域から必要なツールを組み合わせて、段階的にシステムを構築していける点だ。

 今回発表されたアテンション・ビューアは、GLOVIA smartのシステム構成では共通ソリューションの製品として位置付けられ、フロント業務や個別業務といったソリューションとはSOAサービスバスを介して連携する。また、製造業向けの主要業績管理指標をテンプレート化した「GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewer 製造業KPIテンプレート」も同時リリースされた。主に売上高が300億円前後の中堅製造業で、すでに基幹系ERPとしてGLOVIA smartを導入しているユーザーに対し、3年間で100セットの販売を目指すという。


富士通 中堅ソリューション事業本部 統括部長 渡辺秋穂氏

 開発を担当した同社中堅ソリューション事業本部 統括部長 渡辺秋穂氏は「中堅企業でもとりわけ製造系のお客さまは、生産活動と会計データを組み合わせて、業務の見える化を進めたいというニーズが強い。そういった企業で、経営層と生産現場の情報共有を進めるツールとして本製品を開発した」と語った。開発に際しては、業種の異なる複数のユーザー企業に対してヒアリングを実施し、それを機能として盛り込んだという。

 アテンション・ビューアは、経営目標と現場施策を1つのシナリオとして関連付け、それをツールの同一画面にレイアウトする。そして、あらかじめ設定したしきい値を超えた現場施策に対し、アラートを表示させて経営層に危険を知らせるという仕掛けである。下の画面キャプチャでは、左側のツリー表示が経営目標として設定された項目である。項目を選択すると関連する現場施策が右側に表示され、問題の発生している施策が赤色でハイライトされる。


GLOVIA smart 経営管理 Attention Viewerの「評価要素ビューア」画面

 同社ではアテンション・ビューアによって、

  • 「経営目標」と「現場施策」が見える
  • 作成した「シナリオ」が見える
  • 「現場業務の状況」が見える

といった3つの見える化効果が生まれるとした。GLOVIA smartの製造業向けパッケージ「PRONES」は1000社以上に導入実績があり「この既存ユーザーがアテンション・ビューアの潜在顧客であり、その10%に当たる100社を販売目標とした」と渡辺氏は語った。税別価格はアテンション・ビューア(1セット:5ユーザー・ライセンス付き)で98万円より、製造KPIテンプレートは80万円となっている。

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