オートデスクと三菱電機は2008年6月19日、各種生産ラインや製造装置の動作を3次元CADでシミュレーションするソリューションの協業に合意したことを発表した。6月末から平田機工(本社東京)で導入し、同社での評価を進めていくという。
同ソリューションは、オートデスクの3次元機械設計用ソフトウェア「Autodesk Inventor」と三菱電機のシーケンサ「MELSEC」の実機またはシミュレーションソフトを連携させることで、製造装置の3次元モデルを制御プログラムに従い動作させる。
3次元モデルで装置設計における初期段階での完成品の動作を検証することで、制御の問題点や、複合した故障モードへの対応がデジタルモデルで行えるという。
また、シーケンサ制御の動作に伴う力、トルク、速度を事前に把握することで、装置やコンポーネントの剛性、振動を確認し、装置制御の主要要素であるセンサー感度、ソフトウェアによる動作制御、機械特性を最適化する。
さらに、装置の動作シミュレーションや検証を設計の早期段階で行うことで、顧客要求への対応の迅速化、コスト削減、完成品の精度向上を実現する。
今回、3次元設計ソリューションにて広いマーケットを持つのオートデスクと、FA(Factory Automation)製品分野で実績を持つ三菱電機が3次元CAD上で製造装置動作を検証することにより、FA分野における制御での製造プロセスの効率化を図るという。
なお、同ソリューションは6月25日から27日まで東京ビッグサイトで開催される「第19回 設計・製造ソリューション展」の三菱電機ブースにて展示する。
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