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作業のバラツキを減らしたいなら“シックスシグマ”失われた現場改善力を再生させるヒント(5)(3/4 ページ)

現場改善支援のプロとして、改善プロフェッショナルの育成にこだわりを持ち続けるコンサルタントが贈る現場改善力再生のヒント集。個々人の現場改善能力を3つのタイプに分類し、それぞれに合った処方箋をお届けする。

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シックスシグマの問題解決法「DMAIC」

 シックスシグマによる問題解決のための基本アプローチのことを「DMAIC (“ディーマイク”もしくは“ドゥメイク”)」といいます。DMAICとは問題解決アプローチの5つのステップの頭文字を並べたもので、それぞれのステップの目的は次のとおりです。

Define:定義フェイズ VOC(Voice Of Customer=お客さまの声)からCTQ(Critical To Quality=重要なニーズ)を導き、取り組むべき課題を設定する。

Measure:測定フェイズ メトリクス(物差し)を決めたうえでデータを集め、現状Y(注4)を把握する。

Analyze:分析フェイズ Yを分析することにより、現象を引き起こす(複数の)原因仮説x(注5)を列挙し、対応する優先順位を決める。

Improve:改善フェイズ 優先度の高い、影響力のあるxを見つけ出し、対策案を検証する。

Control:定着フェイズ 現場で対策を定着化させ、結果であるYをモニタリングする。


注5:Y、x シックスシグマでは問題現象をY、原因をxと置きY=f(x)で因果関係を表す。


 またシックスシグマの考え方に沿った「バラツキ削減アプローチ」のイメージを図2に表しました。

図2 シックスシグマによるバラツキ削減アプローチのイメージ
図2 シックスシグマによるバラツキ削減アプローチのイメージ(© GENEX Partners)

 図2のアプローチイメージに登場した分析手法や解析ツールの組み合わせはあくまでも一例にすぎません。これらを必ずそのフェイズで使うというよりも、世の中にあるさまざまなツール類を状況に応じて使い分けるという方が適切な説明といえます。

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