PTCは、12月3日(米国時間)、コクリエイト・ソフトウェアの約2億5000万ドル(調達済み現金による支払いで、諸費用を除く)での買収を完了したと発表した。
「コクリエイトとの事業統合により、PTCは顧客ベース、販売チャネルおよび製品群の拡大が可能となる。さらに、本買収は直ちに非GAAP営業利益および純利益の拡大につながると予想している」とPTC社長兼CEOのC.リチャード・ハリソン(C.Richard Harrison)氏は述べた。
この買収により、PTCは、パラメトリック、エクスプリシット、デライブド、2次元といった幅広いモデリング手法を提案できるようになるとしている。また、コクリエイト製品とPTCの製品開発システム(PDS)「Windchill」との統合を計画しており、コクリエイト製品の顧客も技術計算、ダイナミック・パブリッシング、ビジュアライゼーション、高速加工、エンタープライズ・コンテンツおよびプロセス管理などの製品開発向け機能を補完的に利用できるようにしたいとしている。しかしながら、設計思想が根本的に異なるデータを一括で管理していけるようなPLMの構築に関して、技術的なことを含む具体的な方針などは「まだ発表できない」とPTCはいう。
またプレスリリース内で、PTCとコクリエイトの両ユーザーはどちらも「今回の合併はメリットあり」と述べており、元々両社製品を使っていたユーザーは「購入窓口が1つになることで効率化が図れる」、コクリエイトのユーザーは「PTCのPLMや工学計算などのソフトウェアが利用可能になり、選択の幅が広がる」とコメントした。
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