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ターゲットボードでLEDを点灯させてみる:H8で学ぶマイコン開発入門(6)(1/3 ページ)
ターゲットボードに搭載されたLEDやモータなど、各種負荷装置を制御するプログラムを作成していく。まずはLEDを点灯させてみよう。
前回までは、組み込みシステムのプログラミングで最低限必要な知識について解説してきました。今回から、H8/3048F-ONEマイコンが搭載された実際のターゲットボードを使用して、LEDやモータなどの各種負荷装置を制御するプログラムを順を追って解説します。
ターゲットボード概要
本連載で使用しているターゲットボードでは、以下の制御が行えます。
- LED制御
- LCD制御
- スイッチ制御
- DCモータ制御
- ステッピングモータ制御
- サーボモータ制御
- ロータリエンコーダ制御
ターゲットボードに搭載されているマイコンは、ルネサステクノロジ製H8/3048F-ONEです。H8/3048F-ONEについて簡単におさらいすると、
- 内部32ビットのH8/300HCPUをコアにしたワンチップマイコン
- フラッシュROM 128kbytes、RAM 4kbytes
- I/Oポート
- D/A変換機
- A/D変換機
- 16ビットインテグレーテッドタイマユニット
- シリアルインターフェイス
- DMA、TPC
など多くの機能がマイコンに内蔵されています。また、このマイコンには、モード端子(MD2〜MD0)の設定によりモード1〜7まで、7種類の動作モードを選べます。モード1〜6までは、外部メモリを使用する拡張モードです。本ボードでは外部にメモリを拡張しないモード7(シングルチップモード)を使用します。
図1は、ターゲットボードのブロック図です。各種負荷装置は11本のI/Oポート(P1〜PB)に接続でき、I/Oポートのレジスタ(8ビット)をプログラミングすることで駆動できます。
ターゲットボードの部品配置および仕様は、図2、表1のようになっています。
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