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割り込みと7セグメントLEDの制御T-Engineプログラミング入門(2)(1/4 ページ)

リアルタイム処理に欠かせない「割り込み」の使い方と、デジタル時計などで見かける7セグメントLEDで数字を表示する方法を解説

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 前回は、T-Engineプログラミングのための開発環境を構築し、簡単なプログラムのコンパイルから実機への転送、実行までの手順を一通り紹介しました。今回は具体的なプログラミングとして、割り込みの使い方に進みます。開発および実行環境は、前回構築したものをそのまま利用します。


Teaboardで「計数器」を作ろう

 前回、“Hello, world”という文字列をT-EngineからPC上の端末に出力するという最も簡単なプログラムを取り上げました。これは、多くのプログラミング言語で最初に出てくる例題でしょう。

計数器
図1 計数器

 ではその次のステップとして、皆さんならどのようなプログラムを組んでみますか? もしPCの世界の一般的なプログラミング言語に入門するなら、図1のような「計数器」(または数取器、カウンタ)を作ってみるのが定番だと思います。

 計数器は、ボタンを押した回数をカウントする道具です。交通量調査や野鳥の数を数えたりするのに使います(注)。

※注:
ちなみに、「NHK紅白歌合戦」でも客席の投票を数えるのに使われ、年末恒例の風物詩的な存在でしたが、最近は別の方式に変わったようです。


 計数器のプログラムには、「ボタンを押す」というユーザーからのイベントを受け取り、その数をリアルタイムにカウントして10進数で表示する、という要件が含まれます。プログラミング言語の基本を習得するのにふさわしい例題といえるでしょう。

 計数器のボタン入力やカウント表示に何を使うかですが、PCの世界であればGUIということになるでしょう。しかし、組み込み/T-Engineの世界では、GUIは必須というわけではありません。T-Engineプログラミングらしく、GUI以外の手段を使うことにしましょう。本連載の前提環境であるTeaboardには、押しボタン(2個)と7セグメントLED(2けた)がボード上に実装されており(図2)、これらが利用できそうです。

Teaboardの押しボタンと7セグメントLED
図2 Teaboardの押しボタンと7セグメントLED

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