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3000万円のロボットが子供の手でバラバラに――ROBOT解体LIVEロボット教育(2/2 ページ)

未来ロボット技術研究センター(fuRo)が「ROBOT解体LIVE2004」を開催。fuRo所長の古田貴之氏が、子供たちと一緒にヒューマノイドロボット「morph3」実機を分解しながら、最先端の技術を盛り込んだ2足歩行ロボットの内部構造を紹介した。

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2番目に舞台に上がったのは、9歳の男の子。この少年は精密ドライバーの扱いに慣れており、どんどん解体作業が進行していく。その手際のよさに古田氏が「将来、ウチの研究所に来ないか」とスカウトするシーンも。
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9歳の男の子と古田氏との共同作業で、morph3の心臓部であるメインCPUも“摘出”。これは64ビットRISCプロセッサ「VR5500」のカスタム版でNECと共同開発したもの

 分解ショーのクライマックスに古田氏が指名したのは、「はぁーい!」と会場中に響き渡る声で手を上げた男の子。出てきてビックリ、古田氏が抱きかかえないと壇上に上れないほどの幼児だった。「いくつだい?」(古田氏) 「4歳!」

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 「ロボット好きかい?」

 「好きでーす」

 「このロボット、値段いくらだい?」

 「……30円」 (場内大爆笑)

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古田氏のヒザに抱えられて足の裏に装備された4つのセンサー部分を分解する4歳の男の子。“アスリートロボット”の異名を持つmorph3の柔軟かつ高速な動きを制御するキモの部分となる足裏は、今回の解体ショーで初めて公開されたという。
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4つのセンサーを取り外した様子。本邦初公開

 「昔、足がちょっと悪い時期があって車椅子を使っていた頃、“この車輪が足になってどこでも行けたらいいなあ”と思ったのが人間型ロボット開発のキッカケ。そして最近では、人間型ロボットの技術を応用して車輪で歩けるハルキゲニアを開発した。来年6月に開催される愛知万博では新しいロボットもお披露目する。今回の解体LIVEの“裏のテーマ”は、次世代のロボット研究者を育成したいということ。今日、ロボットに興味を持った子供たちは、ぜひロボット研究者を目指してもらいたい」(古田氏)

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解体ショー終了後は、分解したmorph3やパーツを子供たちに触らせるサービスも。この中から、未来のロボット技術者が育っていくかもしれない

 ROBOT解体LIVE2004は、今回の東京会場のほか、8月12日には茨城県水戸市の三の丸ホテル、8月18日には福岡市のエルガーラホール、8月20日には静岡市の駅ビルパルシェ会議室、8月24日には仙台市のエル・パーク仙台で開催される。参加費は無料で、fuRoホームページから事前申し込みが行える。


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