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メモリやSSD、GPU価格の高騰……ワークステーションの調達難をレンタルで解決ハードウェア調達の今

AI開発やCAE解析ニーズの拡大により、高性能ワークステーションの需要は急速に高まっている。一方で、GPU不足や価格高騰、納期長期化などを背景に、従来型の調達モデルは限界を迎えつつある。こうした中、「必要な時に、必要な性能を利用する」という新たな選択肢として、ワークステーションレンタルへの注目が高まっている。

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 製造業をはじめとする高負荷な処理が求められる現場において、高性能ワークステーションは欠かせない存在だ。しかし、ここ数年は世界的な半導体需給の逼迫(ひっぱく)や部材価格の上昇により、従来通りの機材調達が難しくなっている。

 市場の混乱の背景には、AI(人工知能)や3Dグラフィックス用途の急速な拡大がある。GPU需要の増加やメモリ価格の高騰も重なり、高性能ワークステーションの調達難が続いている。製品によっては、予算を確保できても納期が数カ月先になるケースも珍しくない。

 今や『予算さえ積めば機材がそろう』というこれまでの常識は通用せず、『お金を出してもモノ自体が存在しないため買えない』という事態が現実に起き始めている。調達難が長期化すれば、ユーザーの開発スピードや競争力そのものにも影響しかねない状況だ。

 加えて、開発サイクルの短期化や要求スペックの変動も、調達の難しさに拍車を掛けている。発注時には価格高騰や納期長期化が進み、プロジェクトに支障をきたすケースも多い。3〜5年単位の償却や所有を前提とする従来の調達モデルでは、変化の速い開発現場への対応が難しくなりつつある。

 AIを中心に技術進化のスピードは加速しており、ワークステーションに求められる性能も短期間で変化している。こうした中、「所有から利用へ」という調達モデルの転換や、「必要な時に、必要な性能を利用する」という柔軟な運用が広がり始めている。

「在庫モデル」を活用した最短翌営業日出荷のレンタル網

 ワークステーション調達の在り方が変化する中、今注目を集めているのがオリックス・レンテックのワークステーションレンタルサービスだ。1976年に計測器レンタル会社として創業した同社は、現在、ICT機器や先端のテクノロジーを活用したハイテク機器のレンタル事業も手掛けている。

オリックス・レンテック 営業推進本部 ICT事業推進部 購買第二チームリーダーの石原稔氏
オリックス・レンテック 営業推進本部 ICT事業推進部 購買第二チームリーダーの石原稔氏

 最大の特長は、独自の「在庫モデル」を活用したスピーディーな調達対応にある。ワークステーションの場合、今や購入となれば納品まで2〜3カ月以上かかるケースも珍しくない。この点についてオリックス・レンテック 営業推進本部 ICT事業推進部 購買第二チームリーダーの石原稔氏は「需要の高い構成を予測し、メーカー側と連携しながら先行調達を行っています。特にAI開発向けのハイエンドGPU搭載モデルについては、需要拡大や供給不足を見据えながら、早い段階で在庫を確保しています」と語る。

 こうした在庫運用を支えているのが、長年にわたり計測機器やICT機器のレンタル事業を展開してきた同社のノウハウだ。市場動向を見据えて機材を先行調達し、自社在庫として保有することで、短納期対応と柔軟な機材提案を両立している。

 このようにあらかじめ確保した在庫モデルを活用することで、最短翌営業日出荷を実現。数台のスポット対応から、数十台規模の一括導入まで柔軟にサポートしている。

 また、導入現場の負担軽減のため、出荷前にOSや必要なソフトウェアのインストール、初期設定などを済ませた状態で納品するサービスも提供している。ユーザーは機材が届いたその日から業務を開始できるだけでなく、情報システム部門が抱えるキッティング作業工数の削減にもつながる。

オリックス・レンテック ICT事業推進部 購買第二チームの松本桃子氏
オリックス・レンテック ICT事業推進部 購買第二チームの松本桃子氏

 費用を月額料金として平準化しやすい点も、レンタルならではの強みだ。オリックス・レンテック ICT事業推進部 購買第二チームの松本桃子氏は「昨今のように急激なハードウェア価格の高騰が続くと、『当初想定していた予算を超えてしまい、社内稟議(りんぎ)が通らない』というケースも珍しくありません。高価な高性能ワークステーションを月額費用として平準化することで、予算確保のハードルを下げる選択肢として選ばれることが増えています」と説明する。

 さらに、同社では解約料金不要で利用できるサブスクリプション型サービスも展開している。もともとはモバイルPC向けに開始したサービスだが、現在はモバイルワークステーションにも対象を広げており、用途や期間に応じて柔軟に選択できるサービスを整えている。

短期間のプロジェクト開発に「レンタル」が刺さる

 AI開発では、3カ月単位でフェーズや要求スペックが変化することも珍しくなく、それに合わせて機種を切り替える運用も増えている。例えば、学習用途にはハイスペックなGPU搭載機を利用し、推論用途では必要十分な構成へ切り替えることで、過剰投資を抑えながら柔軟な運用が可能になる。

 リースや購入では最新モデルへの乗り換えタイミングが限られるが、レンタルであれば比較的短いサイクルで最新機種を選び直しやすい。オリックス・レンテックの松本氏は、こうした変化について次のように語る。

 「半年で全く異なるAIモデルが動く時代に、単一のマシンを長期間使い続ける運用は現実的ではありません。特にAI開発用途では、3カ月〜半年単位で最新環境へ切り替えたいというニーズも増えています。そうした中、レンタルは非常に合理的な選択肢になってきています」

 また、オリックス・レンテックでは、機材の内部構成のカスタマイズにも対応している。「メモリ容量を最大限に拡張する代わりに、SSD容量を抑えたい」といった現場固有の要望に対しても、保有パーツの範囲内で構成を組み替えて提供できる体制を整えている。

前世代モデルも提案可能、幅広いラインアップ

 AI開発やCAE解析など、高負荷な用途が広がる中で、ワークステーション側にも高い処理性能と安定性が求められている。オリックス・レンテックでは、AI開発向けのハイエンドGPU搭載モデルから、CAD/CAE用途向けのデスクトップワークステーション、現場利用を想定したモバイルワークステーションまで、幅広いラインアップを取りそろえている。

 こうしたラインアップを支えるパートナーの1社が日本HPだ。創業以来「ワークステーション専用設計」を貫くHPは、2026年5月に新世代モデル「HP Z4 G6i Workstation」「HP Z8 Fury G6i Workstation」を発表。基本アーキテクチャを刷新し、CPUに「Intel Xeon 600プロセッサー」、GPUに「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Max-Q」を搭載可能とすることで、高度なAI開発やCAE解析にも対応する高い処理性能を実現する。加えて、高負荷時でも安定稼働を支える冷却設計や、独自の自己修復型セキュリティ機能なども備え、長時間運用に耐える堅牢(けんろう)性も強化している。

(左)「HP Z4 G6i Workstation」/(右)「HP Z8 Fury G6i Workstation」[クリックで拡大] 提供:日本HP

 性能や信頼性の高さは、実際のレンタル現場でも高く評価されているという。松本氏は「HP製品は『HP指定』で導入を希望されるケースも多いです。高い品質や安定性に加え、現場ニーズに即した仕様をいち早く取り入れている点も評価されています」と語る。オリックス・レンテックでは、こうしたHP製ワークステーションの最新モデルを含め、エントリークラスからハイエンドクラスまで30〜40機種を取りそろえている。

日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 本部長の大橋秀樹氏
日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 本部長の大橋秀樹氏

 ワークステーションのレンタル活用は、日本HPのようなメーカー側にとっても重要性を増している。日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 本部長の大橋秀樹氏は、次のように語る。

 「昨今はお客さまから、価格以上に『いつ届くか』を真っ先に聞かれることも増えています。オリックス・レンテックのように在庫を確保し、供給を支えるパートナーがいなければ、製品を安定して市場に届けることも難しくなっています」

 一方で、現場の全てのユーザーが常に最先端スペックを求めているわけではない。AI開発や大規模CAE解析ではハイエンドGPU搭載機の需要が高まる一方、CADオペレーション用途では、ISV認証を取得した検証済みの旧モデルを、環境を変えず安定運用したいというニーズも根強い。

 オリックス・レンテックなら、前世代モデルを含めた幅広い構成を柔軟に提供できる。安定性重視のCAD用途から、プロジェクト期間中だけの増設ニーズまで対応可能だ。デスクトップからモバイルワークステーションまで、現場の課題に応じて柔軟に提案できる総合力こそが、市場から支持を集める理由の1つとなっている。

変化の激しい時代を勝ち抜くための、戦略的インフラとしての選択

 今後、オリックス・レンテックではハイエンド機の在庫をさらに拡充する方針だ。次世代CPU/GPU搭載機をいち早く導入するだけでなく、あらかじめ高性能構成へ引き上げたモデルを「標準在庫」として確保し、調達スピードの向上を目指す。

 石原氏は「需要が高い構成については、今後さらに先行投資を強化していきたいと考えています。日本の研究開発やモノづくりの現場を止めないことが、われわれの使命です」と語る。

 また、将来的にはオリックスグループのシナジーを生かし、ロボットやドローンといった周辺ハードウェアとの組み合わせも視野に入れている。ロボットや産業機器へAIを組み込むフィジカルAIの需要拡大も見据え、次世代技術の社会実装をインフラ面から支えていく構えだ。

 日本HPとしても、製造業を中心としたオンプレミス需要の高まりを見据え、ワークステーション展開を強化する考えだ。

 「製造業などクラウド利用が難しい現場では、ワークステーションがローカルAI基盤として機能する場面が増えています。サーバ価格の高騰や納期長期化が進む中で、手元に置ける代替手段として、その役割はさらに広がっていくでしょう。現場のエンジニアが、常に最先端のパフォーマンスで仕事ができる環境を届けたいと考えています」(大橋氏)

 「必要なタイミングで、必要な性能を確保する」という考え方が広がる中、オリックス・レンテックが手掛けるワークステーションレンタルは、単なる代替調達手段ではなく、プロジェクトごとに適した環境を柔軟に用意し、“開発を止めない”ためのインフラへと進化している。

写真左からオリックス・レンテックの石原氏、松本氏、日本HPの大橋氏
写真左からオリックス・レンテックの石原氏、松本氏、日本HPの大橋氏

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提供:株式会社日本HP、オリックス・レンテック株式会社
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2026年8月25日

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