PR
通信ケーブルや電線などを製造するフジクラは2010年12月、ハロゲンフリーの電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)向けワイヤーハーネスを開発したと発表した。今回の製品のポイントは、絶縁およびシース材料をハロゲンフリーのシリコーンゴムに置き換えたことである。最高180℃の耐熱性と、従来のハロゲン系材料と同等の耐油性や引き裂き強度などを実現した。EV/HEVのモーターとインバータ、またバッテリの間をつなぐ、高電圧・大電流向け製品となる。
自動車のエンジンやモーター周辺では高温への耐性が求められるとともに、張っぱりや曲げ、振動などに耐えることが必要とされる。その要求に応えるため、従来は主にフッ素系材料が使われていた。しかしフッ素系材料は高価であり、また環境への配慮から、代替材料への要求があった。そこでフジクラは今回、シリコーンゴムをベースとした新材料を開発。これにより、シリコーンゴムのメリットである耐熱性や柔軟性に加え、耐油性、引き裂き強度、難燃性についてもフッ素系ゴムと同等の性能を持たせることができた。また安価な汎用のシリコーンゴムがベースであることからコストを抑えることができる。さらにフッ素系ゴムと比較して、絶縁体のみの部分で重量を10%以上減らすことができたという。
提供:株式会社ソフトウェアクレイドル
アイティメディア営業企画/制作:EDN Japan 編集部/掲載内容有効期限:2013年3月31日
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.