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Excelによる品質管理はもう限界、月額5万円のクラウドサービスで課題を解決品質管理システム

多くの製造業で、今もなおExcelや紙を使った品質管理が行われており、IT化の進んだ現在において数々の問題の根源となってしまっている。そうした中で、宇部情報システムが2021年6月にリリースするのが、低コストかつ即利用開始可能でありながら、必要十分な機能を備えたクラウドベースの品質管理システム「QC-One Lite」だ。

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 国内製造業の品質に対するこだわりの強さは、世界的に見ても特筆に値するといえるだろう。その大きな理由としては、一般消費者も含めた日本のエンドユーザーが、とりわけ品質に対して敏感であり、高い意識を持っている点が挙げられる。その一方で、ここ数年は、国内製造業における品質不正などの問題も度々発生してしまっている。このこともまた、品質への意識の高まりをあらためて強める要因にもなっているのである。

 そうした背景から、製品の品質に関して何かしらの問題が発生した際には、企業として迅速かつ正確な対応が求められることになってくる。しかしここで多くの製造業で課題となっているのが、品質関連データにおける“Excel管理の限界”だ。

 品質管理業務で必要になる検査結果や規格準拠の状況などの情報を、Excelへの帳票入力で管理している企業は今でもなお依然として多いのが現実である。こうしたExcelによる管理では、扱うファイル数が膨大となってしまい、一部のファイルにヒューマンエラーによる修正漏れなども生じやすくなってくるため、データの整合性をはじめ各種の問題が生じやすい。また、作業の属人化も顕著となり、担当者が辞職したり引退したりした場合などに、これまでの情報資産が有効活用できなくなるといったリスクも抱えることになるのだ。

 このように多くの国内製造業が抱えるExcelによる品質管理の課題を受けて、その解決を図るべく宇部情報システムが2021年6月にリリースするのが、製造業向けの品質管理ソリューションの決定版となる「QC-One Lite」である。

製造業出身のITベンダーとして顧客に寄り添って事業を展開

 このQC-One Liteがどのようなソリューションであるのかを説明する前に、その提供元である宇部情報システムについて簡単に紹介しておこう。同社は、化学、機械、建設資材、エネルギーなどの幅広い分野で事業を展開する宇部興産の情報システム部門が独立して、1983年に設立された。2001年からは、Daigasグループのオージス総研の出資を受けてより幅広い分野へと事業を展開している。

宇部情報システムの大塚和紀氏
宇部情報システム 西日本営業部 大阪グループ マネジャーの大塚和紀氏

 宇部情報システム 西日本営業部 大阪グループ マネジャーの大塚和紀氏は「現在、当社の事業領域は、宇部興産グループ内にとどまらず、一般顧客向けにもサービスを展開しており、国内大手ITベンダーが手掛けないようなニッチ分野において、お客さまに寄り添ったソリューションを提供しています」と語る。それらの一つが、QC-One Liteのベースとなっている品質管理業務サポートシステムの「QC-One」である。

 もともとQC-Oneのルーツは、1990年代から大手総合化学メーカー向けに導入されていた品質管理システムにまでさかのぼる。幅広い事業領域を持つ同社では、当時は事業部門ごとに品質システムが導入されていた。しかし全社的にそれらを一元化することで、さらなる品質向上と効率化を図るべく、2000年代に新たな統合品質管理システムを構築したのである。

 そしてさらにこのシステムをベースに、外販用のパッケージソフトとして2014年2月に提供開始したのが「QC-One」だ。QC-Oneは、従来Excelや紙で管理されていた検査情報、各種規格値を一元管理するシステムであり、品質管理システムの中枢となる検査の他、成績表発行、統計分析、他システムとの連携など、導入企業のニーズに応じて選択することが可能となっている。大塚氏は「さまざまな事業を展開する大手総合化学メーカーの品質管理システムをベースとしているので、多種多様な事業に対応できるのが、他にはない大きな強みだと自負しています。また、初期投資を抑えつつ、導入効果を見ながら、機能単位で段階的に拡張していくことが可能なため、無理なくスムーズに導入いただけます」と説明する。

 大塚氏は「品質管理に必要最低限の機能に絞り込むことで、なるべくカスタマイズを行うことなくパッケージとしてすぐにお客さまの業務で活用いただけることを目指して開発しました。とりわけ、Excel管理からの移行は非常にスムーズに完了できるとの声を数多くいただいています」と続ける。

シンプルでありながら拡張性も備えた品質管理ソリューション「QC-One」

 QC-Oneの基本機能としては「検査」「成績表発行」「統計分析」の3つが挙げられる。これらのうち成績表の発行に関しては、Excelでの出力に対応しており、顧客が指定するどのようなExcelテンプレートにも対応できるようになっている。またPDFでの出力も可能で、一度発行した成績表の改ざん防止にもつなげられる。「一般的に成績表というのは、送付先によって内容が変わってくるケースが多く、その対応はかなりの負荷となりがちですがQC-Oneはこうした問題も解決します」(大塚氏)。

 また、QC-Oneを導入することで、品質管理に関わるさまざまなデータを蓄積するだけでなく、その有効活用も可能となる。例えば、蓄積されたデータを統計的に分析することで、“不合格”が発生する可能性のある傾向をいち早く察知し、アラートを出して未然に防ぐ、といったことも実現できるのである。「製造工程における品質保証や工程の管理・改善のために統計的手法を用いて管理する手法の1つSPC(Statistical Process Control)ルールに基づいた傾向監視も可能です」(大塚氏)。

「QC-One」の統計分析機能
「QC-One」の統計分析機能により、検査結果の傾向を見える化して異常の兆候をいち早く発見できる

 検査装置からの情報収集に関しては、従来は紙に記入した情報からの転記が一般的であったが、ミスや改ざんなどのリスクが課題となってくる。しかし、QC-Oneであれば、検査装置との連携によりデータの自動入力も実現できる。大塚氏は「既に何百種類もの検査装置に対応してきた実績がありますので、そうした対応力を生かしてお客さまの装置に対応することができます。こちらはアドオン機能となっていますので、一度QC-Oneを導入した後に追加することも可能となっています」と説明する。さらに、生産管理システムや出荷管理システムなど、生産に関わる基幹系システムとの連携についてもQC-Oneはアドオン機能として備えている。

 このようにシンプルでありながら高い拡張性も備えているのもQC-Oneの強みといえるだろう。基本機能である「検査」「成績表発行」「統計分析」について、最小限のカスタマイズで利用開始できるため、わずか3〜4カ月という極めて短納期での導入実績を誇るのである。

各社の実績から見えてくる高い導入効果、1人月当たり10時間の工数削減も

 QC-Oneは、2014年2月のリリースからこれまでに、化学品、プラスチック、ゴム、ガラス、窯業、鉄鋼、非鉄金属などプロセス製造業を中心に30社以上で導入されている。大塚氏は「ご利用いただいているお客さまの多くが、もともとExcelによる品質管理に課題を抱えていた企業で、QC-Oneを導入することで、品質管理業務の効率化やコスト削減、さらには改ざん防止などを実現しています。例えば、合否判定についてもボタン1つでチェックできるためミスが激減したといった声も寄せられています」と強調する。

 実際に、フィルム製造加工業のある企業では、QC-Oneの品質管理機能により、1人月当たり平均5〜10時間もの工数削減につなげられたという。

 また、ファインケミカルの研究開発・製造などを手掛ける別の企業では、QC-Oneの導入により検査項目ごとの傾向の管理図が別のアプリケーションを介さずに確認できるようになったことで、品質の傾向を即座に読み取り、製造ラインにレビューするレスポンスも向上している。さらにこの企業では、アドオン機能により保証期限の自動算出も行っている。QC-One導入以前のシステムでは、成績表の備考欄に記入する保証期限を、人力で計算し手入力をしていた。それがQC-Oneの自動算出機能をアドオンしたことで、入力項目が減り、作成後に確認する手間を大幅に削減することもできたのである。

「QC-One」をさらに低コストで利用しやすく

 このように、ノンカスタマイズにより導入がしやすく、顧客企業に合わせた拡張性も備えたQC-Oneだが、その数々の特徴を継承しながらも、さらに低コストかつ容易に利用可能にしたのが、2021年6月に提供開始するQC-One Liteだ。

「QC-One Lite」のコンセプト
「QC-One Lite」のコンセプト(クリックで拡大)

 QC-One Liteは、Webブラウザさえあれば一切のアプリケーション不要ですぐに利用開始できるクラウドベースの品質管理システムとなっている。初期費用0円かつ月額料金5万円(税別)という極めて低コストでの利用が可能だ。さらに、利用ユーザー、データ量が増えても一律5万円のまま利用し続けることができるのである。

 大塚氏はQC-One Liteを開発した背景について「品質管理業務というのはコスト削減につながりにくいことから、一般的に品質管理部門には予算がつきにくい傾向にあります。とりわけ規模の小さな企業では、新たな品質管理システムを導入するようなコストを捻出することは困難です。さらに、たとえシステムを導入したとしても、サーバをはじめとした運用管理までシステム担当者の手が回らないケースも多々あります。しかしそれでもなお、Excelによる品質管理の限界は企業の規模を問わずつきまとってきますので、現場にとってシステム化は悲願でもあるのです。当社としても、ぜひそうしたニーズに応えて、より多くの国内製造業における品質管理の課題を解決しようと、さらに低コスト化を図り、インフラの運用管理不要なSaaSとして利用できるQC-One Liteの開発を決めました」と述べる。

 このような理念のもと宇部情報システムが満を持してリリースする「QC-One Lite」だけに、「検査」「成績表発行」「統計分析」というQC-Oneの3つの基本機能をそのまますぐに使えるようになっている。これまで、コストや人材などさまざまな理由から品質管理システムの導入をちゅうちょしてきたであろう中小規模の製造業にとって、Excelや紙による品質管理から脱却するための決定版のソリューションになっているといえるだろう。

「QC-One Lite」の機能
「QC-One Lite」の機能(クリックで拡大)

品質管理システムのデファクトスタンダードを目指して

 QC-One Liteには、これまでのQC-Oneのユーザーからのさまざまな声や、利用経験が反映されており、今後も利用者の声や品質管理にまつわる最新の動向などを踏まえながらサービスを進化させていく構えだ。

 リリース開始を記念して、2021年12月までに年間契約で申し込んだユーザー企業に、2カ月分に当たる10万円分の利用料金を無料とするキャンペーンも展開する。なお、年間契約の場合は1カ月分の割引となる55万円が定価だが、今回のキャンペーンにより初年度は50万円に抑えられることになる。

 大塚氏は「“ニッチトップ”を目指している当社としては、QC-One Liteに関しても品質管理システムのデファクトスタンダードを目指して、お客さまからの要望にも耳を傾けながらさらなる機能改善を続けていきたいですね」と力強く語った。

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提供:株式会社宇部情報システム
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2021年6月22日

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