支持され続けて40年 産業分野と社会インフラを支えるNECのファクトリコンピュータエッジコンピューティング

2025年に40周年を迎えたNECのファクトリコンピュータ事業。同社のファクトリコンピュータがどのように生まれ、日本の産業に貢献してきたのか。そして今後もどのように貢献していくのか。キーパーソンたちに話を聞いた。

PR/MONOist
» 2026年01月19日 10時00分 公開
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 自動車業界をはじめ、世界で大きな存在感を放ち続けている日本の製造業だが、近年はデジタル技術の活用によるスマート化を積極的に進めており、さらなる進化を遂げようとしている。

 もっとも、国内製造業のデジタル化は今に始まったことではない。1980年代にコンピュータのオフィス利用が広がる中、工場でもその高い計算能力を活用する動きが加速し、さまざまな装置や設備のデジタル化が進められてきた。

 この動きを力強く支えたのがNECである。1985年、ビジネス向けのパーソナルコンピュータ「PC-9800シリーズ」をベースに開発したファクトリコンピュータ「FC-9800シリーズ」を投入したのが始まりだ。

 そしてNECのファクトリコンピュータ事業は2025年に40周年を迎えた。同社のファクトリコンピュータがどのように生まれ、日本の産業に貢献してきたのか。そして今後、どのように貢献していくのか。キーパーソンたちを取材した。

ファクトリコンピュータ登場の背景と進化の歴史

NEC コンピュート統括部 エグゼクティブマネージャーの猪俣義弘氏 NEC コンピュート統括部 エグゼクティブマネージャーの猪俣義弘氏

 NECのファクトリコンピュータ事業の原点となったFC-9800シリーズは、今から40年前にどのような経緯で誕生したのだろうか。

 NEC コンピュート統括部 エグゼクティブマネージャーの猪俣義弘氏は「NECが1982年に市場に投入したPC-9800シリーズは、多くのお客さまから高い評価と支持を受け、圧倒的なシェアを獲得しました。しかし、コンピュータの用途が多様化し、オフィス以外の環境でも利用したいというニーズが急速に拡大したことが、FC-9800シリーズ開発の背景です」と振り返る。

 そして、もともとは別々に活動していた社会インフラ系の機器開発チームとパーソナルコンピュータ開発チームが一致団結し、FC-9800シリーズの開発に取り組んだのである。

 こうして完成した初代のFC-9800シリーズは、どのようなマシンだったのか。PC-9800シリーズをベースとしつつも、その中身は大きく違っていた。猪俣氏は「過酷な現場での使用に耐えるために耐環境性を高めた設計がされており、筐体、空冷ファン、電源は全て専用品を採用しました。最初からラックマウントでの運用も想定した筐体も大きな特徴です。さらに拡張スロットであるCバスを多数備え、工場や社会インフラで使われるさまざまな機器の接続に対応できる拡張性を有していました」と説明する。

 なお、Cバスについては本体とは別に拡張ユニットも用意され、より多くの拡張スロットを必要とする現場のニーズに応えてきた。「工場や研究所など、センサーや計測器を多数接続する現場で、この拡張性が強みとなりました」(猪俣氏)。

 そして1998年には当時の世界標準PC97/98デザインガイドの技術を取り込んだ「FC98-NXシリーズ」へ移行。2004年からは堅牢(けんろう)性/防塵(じん)性/防滴性を兼ね備えたノート型の「FC-NOTEシリーズ」も市場投入し、NECのファクトリコンピュータはラインアップを拡大してきた。

2025年、NECのファクトリコンピュータは誕生から40周年を迎えた 2025年、NECのファクトリコンピュータは誕生から40周年を迎えた[クリックで拡大] 提供:NEC

 「産業分野向けPC市場において、1980年代から1990年代前半にかけては、まさに当社の独走状態でした。以降もお客さまのニーズが多様化する中で、この40年間にわたる実績を通じて高水準の信頼を確立/獲得してきたことが当社の最大の強みです。現在も国内市場において約50%のシェア※)を誇り、トップメーカーとしての地位を堅持しています」(猪俣氏)

※)富士経済「2024年版注目メカトロニクスパーツ市場実態総調査」より

工場や社会インフラなど24時間システムを止められない現場で活躍

NEC コンピュート統括部 エッジプラットフォーム販売推進グループ プロフェッショナルの小島剛氏 NEC コンピュート統括部 エッジプラットフォーム販売推進グループ プロフェッショナルの小島剛氏

 40周年を迎えたNECのファクトリコンピュータは、これまでどんな分野で利用されてきたのだろうか。

 NEC コンピュート統括部 エッジプラットフォーム販売推進グループ プロフェッショナルの小島剛氏は「工場などのFA分野での利用が半分で、残り半分が社会インフラやビルなど非FA分野です。設備制御をはじめ、放送局、病院、水道、防災など、24時間システムを止めることができない幅広い現場で活躍しています」と述べる。

 これらのユーザーから高く評価されてきたポイントの1つが、長期間にわたる製品ライフサイクルへの対応である。「通常のオフィス向けPCは約半年でモデルチェンジしますが、当社のファクトリコンピュータは5年サイクルで、保守についても、一部の機種は除きますが、運用に合わせて購入時10〜15年間の保証を選べます。これにより、お客さまの運用負担を大幅に軽減しています」(小島氏)。

NECのファクトリコンピュータは製造業、インフラ設備などの安心と安全を支えている NECのファクトリコンピュータは製造業、インフラ設備などの安心と安全を支えている[クリックで拡大] 提供:NEC

 実際に、製造業や社会インフラ系の企業では、最新スペックもさることながら、安定して長期間使えること、故障時の迅速な復旧、メンテナンス性を重視する。「変わらないこと」「安定して使えること」を最も求めているのだ。

 そんな顧客の要求に応えるため、NECのファクトリコンピュータはOSを長期間バージョン固定で提供するとともに、パーツも長期供給/長寿命のものを採用しており、CPUも長期供給可能なエンベデッド品を選定している。小島氏は「現場側のOT(制御技術)と技術の進化が早いITの間をつなぐ役割を、当社のファクトリコンピュータが担ってきました」と強調する。

 さらに特筆すべきが、全国300カ所以上に拠点を展開するNECフィールディングを含めたサポートの総合力だ。「ファクトリコンピュータもオフィス用PCやサーバなどと同じサポート体制で対応しており、保守契約がなくても翌日にはサービスを受けられます。また、装置メーカー経由で納入された組み込み機器向け製品に関しても、ディスクや空冷ファンなどの交換部品をオプションとして提供しており、NECブランドで直接購入でき、パーツをお客さま自身で交換することが可能です」(小島氏)。

価値を提供し続けるための設計思想とこだわり

NEC コンピュート統括部 エッジコンピュート開発グループ ディレクターの佐藤彰記氏 NEC コンピュート統括部 エッジコンピュート開発グループ ディレクターの佐藤彰記氏

 ここまで述べてきた製品の長期供給、長期保守、長寿命、高信頼性は、NECのファクトリコンピュータが連綿と提供し続けている価値である。

 NEC コンピュート統括部 エッジコンピュート開発グループ ディレクターの佐藤彰記氏は「ダウンタイム削減を課題とするお客さまの要求に応えるため、例えば保守作業時にフロントアクセスによるパーツ交換を可能にするなどの仕様改善を段階的に図ってきました。ストレージに関しても、個別モジュールの障害時にはシステムを停止せずに交換/復旧できる設計を採用しています。こうした取り組みは、当社のファクトリコンピュータの一貫した設計思想として維持していく方針です」と語る。

 一方、時代に合わせて変化させてきたものもある。NECプラットフォームズ サーバエッジ統括部 エッジベース開発グループ プロフェッショナルの黒岩敦氏は「CPUやメモリ、ディスク、LAN、セキュリティチップなどの主要デバイスについて、長期供給を前提にしながら新しい技術を随時採用しています」と述べる。

NECプラットフォームズ サーバエッジ統括部 エッジベース開発グループ プロフェッショナルの黒岩敦氏 NECプラットフォームズ サーバエッジ統括部 エッジベース開発グループ プロフェッショナルの黒岩敦氏

 例えば、2024年発売の2Uラックマウントタイプの「FC-R03Wシリーズ」は、長期供給可能なCPUとして「インテル Xeon Gold 5418Yプロセッサー」を搭載する他、メモリも2WAYモデルで最大512GB搭載可能で、マルチタスクやバックグラウンド処理などプロセッサーに大きな負担が掛かる場合にも高速な処理性能を発揮する。さらにストレージも従来のHDDからNVMe SSDへと進化させている。

 そして2025年10月に発売したデスクトップタイプの「FC-S13Gシリーズ」は、AI(人工知能)活用や画像処理ニーズを考慮した最新のファクトリコンピュータだ。CPUに「インテル Core i7プロセッサー」を搭載し、メモリは最大128GBまで搭載可能。さらに、オプション提供のGPU(NVIDIA RTX A2000)をPCI Expressスロットに実装可能だ。「このGPUについても2029年12月末までの製品供給と、2032年12月末までの保守対応を保証しています」(黒岩氏)。

 一方、NECの変わらぬ“こだわり”として特筆しておきたいのが国内生産だ。「当社のファクトリコンピュータは全て、グループ会社のNECプラットフォームズ甲府事業所(山梨県甲府市)で一貫生産しています」(佐藤氏)。

 前述したNECフィールディングと併せて、NECはファクトリコンピュータの設計から製造、サポートに至る全てを国内で完結し、迅速かつきめ細かな対応を実現している。

自律制御や自動化に向けたファクトリコンピュータの将来ビジョン

NEC コンピュート統括部 エッジコンピュート企画グループの岡本拓哉氏 NEC コンピュート統括部 エッジコンピュート企画グループの岡本拓哉氏

 今後に向けてもNECのファクトリコンピュータは、さらなる進化を続けていく。

 NEC コンピュート統括部 エッジコンピュート企画グループの岡本拓哉氏は「国内製造業を中心に高まっている省人化や生産効率向上といった要望に応えるため、安定運用に加えて自律的な制御や自動化といった領域にも積極的に踏み込んでいこうとしています」と語る。

 そうした中で構想を描いているのが、AI活用に向けた次の3つのステップである。

 第1ステップは、セキュリティ強化。AI活用の大前提として、マルウェア検査の実施とそのレポート保管/提供、ホワイトリスト型セキュリティソフトの導入などを進めている。

 第2ステップは、データ収集を担うミドルレイヤーの整備。筐体内部の情報(温度、SSDの状態など)を取得し、故障予知や計画的な停止を可能にする機能を強化。さらに、これらの情報を「見やすく」「傾向性を把握しやすく」可視化する工夫も進めている。

 第3ステップは、AIによるスマート対応。上記のセキュリティやミドルウェアと組み合わせ、より高度な制御や障害対応を行うAIを開発したいと考えている。カメラや周辺機器情報を活用し、装置や関連システムの異常をAIで検知して障害対応を自律的に行うことを目指している。

NECのファクトリコンピュータが目指す世界観 NECのファクトリコンピュータが目指す世界観[クリックで拡大] 提供:NEC

 前述したとおり最新のファクトリコンピュータではNVIDIAの長期供給プログラムに基づくGPUがサポートされ、装置内部に蓄積されたデータを活用したエッジ領域でのAI処理が可能となった。加えてNECは、データベース連携やAWSなどのクラウドサービスとの連携も視野に入れながら、AI活用の多様なニーズに対応する考えだ。

 岡本氏は「ファクトリコンピュータ事業の長い歴史を通じて先輩方が築き上げてきた、安定運用や長期供給、高信頼性といった技術と知見をしっかり継承するとともに、単に伝統を守るだけでなく、時代の変化を見据えた新たな価値を積極的に創造していきます」と意気込む。

 NECのファクトリコンピュータは、これまでも、そしてこれからも、製造業をはじめとする国内の産業分野を支えていく。

左から、NECの小島剛氏、佐藤彰記氏、猪俣義弘氏、黒岩敦氏、岡本拓哉氏 左から、NECの小島剛氏、佐藤彰記氏、猪俣義弘氏、黒岩敦氏、岡本拓哉氏[クリックで拡大]

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アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2026年3月18日

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