製品情報を効率的かつスピーディーに提供する手段として、あらゆる製品データを集約したPIM(製品情報管理)の活用が注目されている。一方で、化学業界の製品情報はデータ量が膨大で新旧の入れ替わりも多く、各種規制や海外での動向など留意点も多岐にわたるため、製品情報が複雑で一元管理が難しいという現実がある。
スペシャルケムの化学業界特化型デジタルプラットフォーム「ionicPIM」は、化学メーカーおよびディストリビューター向けに専用設計されたPIMシステムだ。世界有数の化学材料選択プラットフォーマーであるスペシャルケムと、化学業界向けデジタルコマースソリューションの大手プロバイダーであるAgilisとのコラボレーションによって2023年1月にリリースしたionicPIMは、洗練された製品データ管理によってデジタル購入、販売、プロモーション業務の強化に貢献するという明確なビジョンを持って開発されている。
データ量が膨大で固有の留意点も多い化学製品の情報提供にあたっては、従来は営業マンなど人を介してのコミュニケーションが主流であった。だが近年は顧客側がインターネットを使って自ら情報にアクセスできるアプローチが求められている。ionicPIMでは最新の製品情報がシステム内に集約・一元管理されているため、クラウドサービスを介して膨大で複雑な製品情報へ容易にアクセスできるのが特徴だ。スペシャルケムでは過去20年以上にわたり約6000社の35万を超える化学製品を網羅する製品マスターデータを作成してきた。この知見を生かし、さまざまな市場であらゆる種類の化学物質を効果的に表現してきたノウハウがionicPIMに反映されている。
ionicPIMでは製品を説明するカタログ、テクニカルデータシート、使用方法や用途、ケーススタディー、安全規制対応情報、DPP(デジタル製品パスポート)、CFP(カーボンフットプリント)といった専門家視点での製品情報が一目で閲覧可能となる。また、製品アップデートや最新のドキュメントをチーム、パートナー、オンラインチャンネルへワンクリックで配布できる。さらに化学素材固有の製品データモデルや業界特有の属性(入力するフィールド)やリスト(分類法/命名法)がテンプレートとして事前に設定されているため、フレームワークを独自に作成するのに比べて多くの時間とリソースを節約できる。
企業が自社のWebサイトで展開する製品ページと違う点は、顧客ごとに情報閲覧範囲をカスタマイズできるところだ。ionicPIMでは一般公開されていない製品情報を、顧客ごとに閲覧できる権限を個別に付与できる。ionicPIM導入企業側は特定の顧客だけに提供したい製品情報を迅速に公開でき、顧客側は広く知られていないが自社にとって有益な製品情報の詳細データをいち早く閲覧できる。
「ionicPIMは複雑化した製品情報を集約、更新し、必要とする最新製品情報をさまざまなステークホールダーと共有することで、迅速かつ正確にビジネスを促進する。日本の化学業界関連企業にとってグローバル市場への進出・拡大は不可避な中、世界の競合に打ち勝つDX戦略としてionicPIMを活用してもらいたい」(スペシャルケム)
提供:SpecialChem S.A.
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2025年2月3日
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