日本の基幹産業である石油・化学・素材業界は、「設備の老朽化」と「深刻な保全技術者不足」という2つの大きな課題に直面しており、DXによる抜本的なO&M(運用管理)業務の改革が急務とされている。設備保全総合研究所(EML)が提供する設備管理システム「EMLink」は、製造業のヘビーアセット(長期使用を前提に調達・管理される生産設備やインフラ)におけるアセットマネジメントを実現するクラウドサービスだ。静機器、回転機、成形/搬送機、電気計装設備、ユーティリティーといった幅広い設備の台帳管理をベースとして、設備保全業務の効率化、投資戦略策定のトータルDXを実現。2023年9月の正式リリース以降、石油・化学業界を中心に、素材、医薬品、食品・飲料、タンクターミナルなど多岐にわたるプロセス産業界で数多くの企業が利用している。
EMLinkは設備台帳、保全履歴、保全計画、作業依頼、点検帳票や履歴、資材管理、ワークフロー、予算や実績のコスト管理、アセットパフォーマンス管理など、保全設備投資業務の一元管理や効率化に必要なさまざまな機能を装備。また、各社の保全管理要領に沿った設定カスタマイズを有効活用することで、保全(工務)部門に留まらず、製造、設備、技術、品質管理、安全環境、財務、総務、購買などあらゆる部署間でシームレスな情報連携を行うデジタル基盤を構築できる。これまで工場、工程、設備タイプ、あるいはチームごとに分散管理されていたコスト情報を含む設備管理データを統合的に管理することが可能。これにより、設備や工程ごとのライフサイクルコストの可視化、保全サイクルの最適化(補修/更新の意思決定を含む)や、設備投資計画の精度向上を実現し、保全コスト削減やバランスシート圧縮に大きく貢献する。
最大の特長は、これらの高品質なアセットマネジメントの仕組みを低コストで導入できる点だ。1工場あたり初期費用無料、月額9万8000円〜という価格設定で登録機器数無制限かつ最大50ユーザーが利用可能なコストパフォーマンスを実現し、中堅・中小規模の企業でも気軽に導入できる価格設定となっている。また、グローバルで定評のあるクラウドサービス基盤、Amazon Web Services(AWS)の技術スタックをフル活用することで高信頼性を実現し、リリース以来極めて高いサービス稼働率を維持している。
また「常に驚きの進化を続ける」ソリューションを目指すEMLinkは、ユーザーの期待値を超えるスピード感で新機能を実装。複数事業所を直感的に統合管理できる「マルチ・ファクトリーマネジメント」を直近リリースしている。2025年度以降は簡単かつ迅速にデジタルツインを構築できる「インテリジェント・コネクト(2D/3D図面連携)」、IoTなどの各種産業データ自動収集・AI解析を実現する「データハブ」といった新機能を実装する予定だ。さらに昨今のユーザー層の広がりを踏まえ、医薬品業界でのGMP対応や、EBPM/ISO 55001(AMS)に基づく思想を組み込んだ公共インフラ管理向けパッケージの展開も進めている。
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提供:株式会社設備保全総合研究所
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2025年1月29日